三枝成彰の中高年革命
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心に響く…映画「子どもたちをよろしく」のメッセージ
どうやら僕の予想通り、社会の基軸が変わり始めているようだ。 日本アカデミー賞では反安倍色が強い「新聞記者」が最優秀作品賞など合計6つの賞を受賞した。純粋に作品としては物足りないところもあった…
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主要3部門で受賞「新聞記者」の快挙は反安倍の広がり示す
先週の日本アカデミー賞には驚いた。最優秀作品賞に加え、最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞の主要3部門を「新聞記者」が受賞(優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀編集賞も受賞)。反安倍が色濃く反映された作品が高…
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新型コロナ対策は当然だが「桜」の疑惑追及も緩めるな
新型コロナウイルスに暮らしが脅かされている。オフィス街や繁華街は活気を失い、学校も機能停止。スーパーではマスクや紙製品の買い占め、品不足の問題が深刻化している。景気は急激に落ち込むだろう。恐慌を懸念…
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行きすぎた働き方改革で休みすぎの日本に未来はあるのか
最近、大手企業の人たちと会食している時に政府が主導する「働き方改革」が話題になることが多い。厚生労働省が旗を振って「働き過ぎは良くない」と待ったをかけることに危機感を抱いている経営幹部は少なくないん…
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「トランプ危うし」を印象付けた映画「パラサイト」の受賞
米国が劇的に変化する前兆なのかもしれない。韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が米アカデミー賞の作品賞を受賞した。これは映画史に残る快挙だろう。 最近の映画界では、経済的に恵まれていると思わ…
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強運とマスコミの怠慢で延命する安倍首相のやりたい放題
今度という今度は本当に呆れた。開いた口が塞がらない。国会で安倍さんは「募ったけど募集していない」という意味不明の答弁をした。漢字を知らないのだろうか。それとも本気で「募る」と「募集」は意味が違うと思…
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国会議員の6割が女性 日本がまねできないルワンダの先進性
以前も当欄で書いたことがあるけど、世界では女性リーダーが活躍する国が多い。その代表格がメルケル首相のドイツだろう。昨年12月に世界経済フォーラムが発表したジェンダー・ギャップリポートを見ても、ドイツ…
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創造には人間が必要…トヨタの街づくりで見えたAIの限界
トヨタ自動車の豊田章男社長が“街づくり”に乗り出すと発表した。今年末に閉鎖される予定の東富士工場(静岡県裾野市)の跡地にスマートシティーを建設するというものだ。広さは70・8万平方メートルで、東京ド…
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「五輪までに必ず来る」専門家が耳打ちした大地震のリスク
昨年末に当欄で少し取り上げたが、やはり今年は首都圏で大規模な地震が発生するリスクは高そうだ。知り合いの地震研究者は昨年、「年末までに発生するから覚悟しておいてください」と僕に耳打ちしていた。この見通…
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無駄遣いの極み…未来に影を落とす東京五輪と大阪の万博
正月を迎えると、昔だったら「今年はやるぞ」という気持ちになったものだ。 今年は、どうも違う。楽観主義の僕でさえ、気分がめいってしまう。とてもじゃないが、明るい未来が見えないのだ。 メ…
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クビになって当然の警察官僚を出世させる安倍官邸の異常
その昔、田舎の小学校には、ジャイアンのようなガキ大将が大勢いたものだ。その号令で一斉にみんなが動く。いさかいやトラブルがあれば、だれが善でだれが悪なのかの判断まで下していた。たとえその結論が理論的で…
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落ちぶれた日本…今や物価は東南アジアの国々よりも安い
政府が閣議決定した来年度の国の予算案によると、国内総生産(GDP)の伸びは実質1・4%と見込まれている。これでも「民間予想より甘い」という指摘が噴出しているのだから、低成長を抜け出すのは困難なようだ…
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日本人の限界…命じられるまま行動する人たちへの違和感
安倍内閣の支持率が急落している。多くの調査で不支持が支持を上回るようになってきた。「桜を見る会」をめぐるデタラメな対応が尾を引いているのだろう。ただ、この傾向が今後も続くかどうかは不明だ。 …
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社会の最小単位 日本崩壊の元凶は子ども第一の家庭にある
最近は日本という国が崩れ始めているように思えてならない。「桜を見る会」をめぐる政府側の説明は明らかにイカれている。子どもが虐待で殺されたり、SNSで知り合った相手に連れて行かれる事件も多い。政治から…
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「まさか、そんなことまでは…」を平然とやる安倍政権
「桜を見る会」の存在が世間の耳目を集め始めたタイミングで沢尻エリカ容疑者が逮捕されたことについて、「不祥事隠しではないか」という声を耳にすることが多い。タレントのラサール石井さんもツイッターで〈政府が…
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ニュースに無関心な日本人は政治の悪に慣れてしまったのか
最近は政治を話題にすることすら嫌になってきた。それぐらい酷い状況だ。内閣改造の直後に閣僚が2人も辞めたのに大してニュースにならなかったし、「桜を見る会」の件も本来であれば大問題になるはずだが、テレビ…
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街並みと人柄に感動させられた宮崎・日南の城下町「飫肥」
先月27日、宮崎県日南市の城下町「飫肥」を訪れた。飫肥城大手門内でコンサートを開く川上ミネさんと、演奏後のトークセッションを行うためだ。川上さんは日本とスペインで活躍するピアニストで、サンティアゴ大…
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ホロコーストを生んだ今の日本を支配する忖度と同調圧力
安倍さんやその応援団にとって不愉快な内容を含むであろう映画に対して、行政が足を引っ張る動きが目立つようになってきた。 ひとつは、従軍慰安婦の問題について右派と左派をインタビューした「主戦場」…
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本物に触れず凝縮されたダイジェストで教養が身につくのか
先日、英国発の音楽フェスティバル「BBC Proms(プロムス)」の日本公演のため、渋谷のBunkamuraオーチャードホールを訪れた。これは毎年7月から9月にかけて、ロンドンを中心に開かれる世界最…
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米・NYタイムズも唯一評価…国内観光は「瀬戸内海」に限る
大勢の外国人がラグビー・ワールドカップにあわせて日本を訪れている。街中を歩いていると、選手なのかファンなのか判別がつかないほど大柄でガッチリした人たちに出会うことも多い。彼らにとっては観光も、お目当…