三枝成彰の中高年革命
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あらゆる業界が悲鳴…来年なくなるのは五輪だけではない
今年4~6月期のGDP成長率が前期比でマイナス27・8%(年率換算)と戦後最悪の落ち込みを記録した。緊急事態宣言で人の流れを止めた影響で、個人消費の低迷が大きく足を引っ張ったようだ。 7~9…
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日本の敵はどこに?コロナ対策より防衛費に予算を割く愚行
世界の有名な歌劇場といえば、ミラノのスカラ座、パリのオペラ座、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場だ。世界のクラシック愛好家はもちろん、音楽に詳しくない観光客も引きつけるオペラの殿堂である。 …
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オーケストラにもリモートの波…一体感なく聞くに堪えない
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、リモートワークを導入する企業が増えてきた。それができるサラリーマンがどれだけいるのか疑問だが、政府は、休暇をしながらリモートワークをするワーケーションの推進まで…
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迷惑を恐れ何が産まれるのか 日本を劣等国にする同調圧力
先日、遅ればせながら米映画「ジョーカー」を見た。 今年2月のアカデミー賞では主演男優賞と作曲賞の2冠に終わっているが、私は作品賞や監督賞、脚本賞などを総なめにした「パラサイト 半地下の家族」…
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追い込まれる関係者 コロナで浮き彫りになる芸術への冷遇
5月25日に全国を対象にした緊急事態宣言が解除され、経済活動も少しずつ再開されてきた。ただし、文化やスポーツのイベントに限っては、いまだに制限が加えられている。プロ野球やJリーグの観客は最大で500…
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ベーシックインカムと「働かない生き方」について考える
新型コロナウイルスの感染者が世界で9番目に多いスペインで、ベーシックインカム(BI=最低所得保障)制度が導入される。 新型コロナの蔓延で食糧支援を受ける人が急増したことを受け、5月末に閣議決…
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日本人が声を上げるべきは、芸能人の不倫よりも政治の腐敗
日本人は政治の腐敗について、どう考えているのだろうか。お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建さんの不倫報道で、改めて考えさせられた。 道義的な問題は別にして、有名人が不倫をするのは決して珍し…
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浮気で即離婚…男性に寛容な日本と性的に女性が優位な欧州
アンジャッシュの渡部建さんが叩かれ続けている。何人も愛人がいて、便所で手軽に済ますこともあった。そこが許せないというのだが、ある程度のカネと地位がある既婚男性で不倫をしたことがない人はいるのだろうか…
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持続化給付金事業は東京五輪中止の「穴埋め」ではないか?
持続化給付金事業をめぐり、経産省と電通の怪しい関係が浮き彫りになっている。 同事業を769億円で落札したのは、電通が中心となって設立された「一般社団法人サービスデザイン推進協議会」だ。ところ…
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国民を見下した麻生太郎“民度発言”と飼い慣らされた日本人
我々は麻生財務相の“民度発言”を恥ずかしいと思うべきだ。彼は国民を持ち上げているわけではない。なめているのである。 麻生さんは国会で、他国から新型コロナウイルスの死者数が少ない理由を聞かれた…
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個人を縛る中国が5Gを支配すれば立ち小便も不倫もできない
「5G」と呼ばれる移動通信システムが本格的に稼働を始めた。それまでの4Gと比べると、通信速度は20倍に跳ね上がるという。高精細な動画のライブ配信やオンラインでの在宅医療など、さまざまな用途が考えられて…
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ファシズムにつながる一致団結 競技場外ワンチームの恐怖
昨年は「ワンチーム」という言葉がもてはやされた。確かにスポーツの団体競技は一致団結が求められるだろう。だが、それは社会全般に当てはまることではない。ワンチームが美しく見えるのは、競技場の中だけのこと…
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軍国主義に協力した「NHK朝ドラ」モデル 自発的隷従の怖さ
今年の3月30日にスタートしたNHKの連続テレビ小説「エール」のモデルとなっている古関裕而氏は、数多くの応援歌や行進曲を世に送り出した作曲家だ。阪神タイガースの「六甲おろし」や読売ジャイアンツの「闘…
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コロナ禍で「自粛警察」が横行…正義はいつも正しくない
新型コロナウイルスの感染が広まっても、絶対に犠牲にしてはいけないものがある。それは他者に縛られることのない「自由」だ。 古代ローマ帝国では、権力者が食糧と娯楽を提供することで市民の歓心を買お…
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コロナの流行で資本主義は終わるだろう 社会構造に変化を
新型コロナウイルスの流行は社会構造に変化をもたらし、今の時代を終わらせる歴史の転機となりそうだ。私はこれが、資本主義が崩壊するきっかけになるのではないかとさえ思っている。 都市封鎖もどきの自…
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コロナ一色だからこそ…ゴールデンウイークはエロに浸ろう
皆さんは、川端康成の小説「雪国」の8ページ目に書かれている文章を覚えているだろうか。 〈島村は退屈まぎれに左手の人差指をいろいろに動かして眺めては、結局この指だけが、これから会いに行く女をなま…
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切手代での召集を想起 コロナよりも怖いファシズムの萌芽
新型コロナウイルスの感染拡大で、それまではやれていたことを自粛する人が増えている。一方で、自粛要請を無視して営業を続けている店舗に対し、電話でクレームを入れたり、役所に密告したりするケースも多いとい…
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税金を使って…小池都知事の宣伝でしかないコロナ対策CM
緊急事態宣言が出されてから、都知事の小池さんが都民に外出の自粛などを呼びかけるコマーシャルがテレビでバンバン流されている。まったく冗談じゃない。あのCMで初めて、新型コロナウイルスの感染拡大リスクを…
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緊急事態条項とは…過度な私権の制限はファシズムへの回帰
政府の緊急事態宣言で、外出の自粛要請や施設の使用停止など、私権の制限を伴う措置が可能となった。大型連休が終わるまで、人の流れは止まり、さまざまな業種が打撃を受ける。内部留保をたっぷりため込んでいる大…
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感染すれば危険な年齢だが…経済と社会の立て直しに尽力を
新型コロナウイルスの感染拡大防止について、政府と自治体から毎日感染者数や死亡者数が発表されている。テレビやネットのニュースは朝から晩までコロナ一色だ。私はいま77歳と9カ月で、感染すれば最も命の危険…