特別寄稿
-
私の脳裏を飛び交う「神奈川沖浪裏三図」 庶民の怒りが巨大な波となって悪漢どもを木っ端みじんに
株価がバブル後の史上最高値を更新して沸いていますが、この調子に乗った感じには怖さを覚えます。 しばらくの間、日本の株式市場はべた凪状態でした。日銀がETF(上場投資信託)の買い入れなどで相場…
-
「アホダノミクス男」「鮒侍男」に続き、「下手くそな宮大工」…岸田首相に3つ目を命名
臨時国会で経済対策の議論が行われていますが、あらためて岸田首相の所信表明演説について触れたい。あの所信表明は、まさに「出来の悪い寄せ木細工」を思わせました。下手くそな宮大工が、合わないパーツをグイグ…
-
日銀よ「政府の子会社」意識から脱却せよ 金利上限「引き上げ」なのに「緩和維持」の矛盾
日銀が不可思議な説明を繰り出している。先月下旬の金融政策決定会合で、異次元緩和策の柱である「イールドカーブ・コントロール(YCC)」の修正を決定。長期金利の上限を「0.5%程度」から1.0%に引き上…
-
目覚めよ岸田首相、目覚めよ植田総裁…グローバル経済は複雑数奇な「ハイブリッド危機」
グローバル経済のヤバさが次々と顕在化してきた。「OPECプラス」が突如として原油の減産に向かい、インフレの火に油を注ぐ形になり、各国の金融政策の運用がますます難しくなっています。グローバルサウスと呼…
-
きな臭さと狂気で澱んだ新年 感性なき政権による軍拡をスルーしてはいけない
2023年。新年になったというのに爽やかさはありません。ロシアのウクライナ侵攻、繰り返される北朝鮮のミサイル発射、そして中国と、いずれも昨年末に閣議決定された防衛3文書(国家安全保障戦略、国家防衛戦…
-
茶番の為替介入…日銀よ、おまえたちは手品師のつもりなのか
24年ぶりに政府が踏み切った円買いドル売りの為替介入。しかし、自国通貨買いの介入では、非常に難しい2つの現象が起きる恐れがある。 自国通貨売りならば、介入資金はいくらでもあるが、自国通貨を買…
-
統一教会、安倍国葬、円安…この「三題噺」に象徴される日本の政治崩壊
世間でいま大きな関心事となっているのが、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と自民党との癒着、安倍元首相の死去にともなう国葬の是非、深刻な物価高をもたらしている急激な円安でしょう。この「三題噺」は日…
-
「悪い円安」という言葉では正確な現状認識はできない まともな経済力学の逆襲が始まった
「悪い円安」という言い方に違和感を覚えます。そこには、基本的には円安は良いものだという発想が底辺にある。しかし、わざわざ「悪い」と接頭語を付けるのは、時代錯誤であり、精緻さに欠ける認識。日本は債権大国…
-
ロシアへの制裁で目の当たりにした「経済の凶器化」と「通貨のデジタル化」の怖さ
まず最初に言っておくべきことがあります。我々は蛮行や暴挙を、人類の進化の中で歴史の向こう側に置いてきたはずです。ロシアのウクライナ侵攻は絶対に許してはいけない。しかし一方で、こうした発言が、各国の軍…
-
黒田日銀総裁の「絶対矛盾」がもたらす歯切れのよさに失笑を禁じえない
日銀の黒田東彦総裁の話はいつも「このボタンを押すと、このセンテンスが出てくる」という感じで、同じ言葉が繰り返されることが多いのですが、1月17、18日の金融政策決定会合の直後に行われた記者会見は、い…
-
日本経済のミイラ化が招く「21世紀の2.26事件」…それが2022年恐怖のシナリオ
今年は過去にないほど先行きが見通せません。考えられる最も恐ろしいシナリオについてお話ししましょう。 世界中で突如としてインフレが再来しています。米FRB(連邦準備制度理事会)はこのインフレを…
-
自民党の政治家たちは完璧な“バブル”の中に生きている 総裁選めぐるドタバタで見えた本質
自民党総裁選に出馬もできず、解散総選挙も人事刷新もできず、菅首相が退陣に追い込まれました。そこに至る過程や、総裁選に誰が立候補するのか、派閥はどうするのかなど一連のドタバタの中で、自民党という政党の…
-
「PSR」の意識が完全欠落した菅政権が第3波をもたらした
昨今、CSR(企業の社会的責任)への高い意識が企業に求められるようになっていますが、それと同等か、それ以上に我々は政治に「PSR(政治の社会的責任)」を強く意識してもらうべきなんじゃないか。そんなこ…
-
米国の役割を「皮膚感覚」で分かっているバイデンに期待
バイデン次期大統領の米国は、どんな国になりそうで、何が期待されているか。 米国内的に見れば「分断から融合へ」を必死に追求するということです。民主党のシンボルカラーである「青」と共和党の「赤」…
-
プレカリアートをプレシャリアートに変身させる
看護師の夏のボーナスを引き下げる医療機関が3割に上ったというニュースがありましたが、これは驚くべきことです。看護師は一番のエッセンシャルワーカー。新型コロナウイルスに感染する危険を感じながら使命感で…
-
国連の場で国連の象徴を全否定したトランプ大統領の衝撃
「我々はグローバリズムを拒絶し、愛国主義に基づき行動する」――。 トランプ米大統領が今年の国連演説でこう述べました。従前から分かっていたことでしたが、国連の場であそこまではっきり主張するとは。…