アベ政治の食い物に 教育行政の惨状
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経済原理の政治主導…「24年度実施」は再び同じ愚を犯す
国語、数学の記述問題には、民間企業に採点を丸投げすることだけでなく、受験生を混乱させる要素がある。個別大学への出願の目安となる「自己採点」が難しいというのだ。大学入学共通テストの成績は、大学側には2…
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共通1次から40年 なぜ「地域・経済格差」は問題視されず?
従来のセンター試験では全国約700カ所の会場を使い、受験生の便宜を図ってきた。それでも、離島や山間部に住む者にとっては、宿泊の必要があるなど地域格差がなかったわけではない。受験料も、国公立を目指す場…
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目的は生産性向上 教育にも入り込んだ新自由主義の危うさ
これほど準備、議論ともに不足していた中で、どうして安倍政権はこんなにも英語民間試験導入にこだわったのだろうか。 1979年度以来40年にわたって共通1次試験、センター試験と続いてきた全国一斉…
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新制度開始直前 前代未聞だった「全高長」の導入延期要請
政治の意向で導入され、今度も政治の意向で導入延期となった英語民間試験だが、導入ありきで強引に進めてきた結果、経済格差、地域格差の問題が解決できていなかったことが明白になってきた。それゆえ、延期を決め…
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五輪開催20年度の改革は下村元文科相「公言」で既定路線化
英語民間試験導入は、首相直属の「教育再生実行会議」が提言するなど政治の側の決定だったから、教育行政を担当する文科省としてもそれを最重要課題とせざるを得ない。森友・加計問題で忖度が横行したように、首相…
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野党時代から構想 英語試験民営化は自民政権復帰で急加速
閣僚2人の相次ぐ不祥事辞任に続く3人目になりかかっていた萩生田文科相を守り、政権への打撃を最小限に抑えるために画策された大学入学共通テストへの英語民間試験導入延期は、典型的な政治的判断だった。受験生…
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1日でスピード決定 政局の産物だった「英語民間試験」延期
11月1日朝、萩生田文科相が2020年度から実施する大学入学共通テストに英語民間試験を導入する既定路線の変更を突如宣言した。実施を延期し、何と4年後の24年度を目指して再検討するというのである。 …