コロナ禍を脱出 中国の野望と現在地
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米国排除の「一帯一路」の先にある「半球支配」への野望
ポピュリズムや保護貿易主義、民主主義国家による中国包囲網で、中国は内需型経済に転換し、世界的に孤立するかもしれない。中国は、G7のみならず、T―12(民主主義の先進技術国家の集まり)、D―10(民主…
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新経済モデル「双循環」を掲げるも西側の中国包囲網で孤立
ウロボロスという伝説上の生き物がいる。「尾をのみ込む蛇」の意味で、環状の姿は内側と外側とを生み出し、始まりも終わりもない完全な状態を象徴する。中国はコロナ禍を経て、ついに“宇宙的境地”に足を踏み入れ…
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トランプ対中制裁は逆効果?高度人材帰国しファーウェイに
米国が最も恐れているのは中国のデジタル覇権だ。トランプ前大統領はこれを阻止するためにあの手この手を講じた。攻撃の矢面に立たされたのが中国の大手通信機器メーカー「ファーウェイ・テクノロジーズ」で、ファ…
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コロナ禍の今「ノアの箱舟に乗るなら中国のパスポート」
昨年末、TikTokで「今、中国人にとって最高の贅沢品は何か」という問いかけが拡散された。中国人男性が動画を通してこう訴えた。 「コロナ禍の今、真の贅沢品とはブランド品なんかじゃなく“中国行き…
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「一帯一路」が「健康のシルクロード」に早変わりした背景
中国の独り勝ちは、偶然だったのか、それとも必然なのか。少なくとも新型コロナ対策をめぐる医療分野においては、「必然」に近いことが起こっている。 中国が早い段階でコロナ禍を脱した要素のひとつに漢…
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中国が誇る世界一の貯蓄率 2カ月の巣ごもりを可能にした
経済と生命のどちらも奪うのが新型コロナの怖さだ。制御不能といわれるコロナにいったんの勝利を収めたのが中国で、米国科学誌「サイエンス」は「感染拡大の最初の50日間の制御がその後の感染拡大を遅らせた」と…
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中国に芽生えた「自己修正」失敗からの立ち直りの早さの裏
武漢が陥った“コロナパニック”から1年が過ぎた。当初、市中の大病院には感染を疑う市民がなだれ込み、院内感染やクラスターが発生し大混乱に陥った。「これで中国も終わりか」と思ったのは筆者だけではなかった…
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ウイルスを真っ先に封じ込め“中国モデル”を世界に売り込む
世界の新型コロナウイルスの感染者が1億人を超え、大混乱に陥る今、中国の独り勝ちがますます際立っている。特に医療分野では、まさに「この時を待っていた」かのような周到ぶりだ。 中国政府が「ヒトか…