芸能界と格闘技界 その深淵
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ションベンひっかけて逃げたと名指しされたP「俺が本当に金を払わずに逃げたなら…」
2003年12月23日、ホテルオークラに現れたのは、岡山に本拠を置く大石組のトップである大石誉夫組長だった。川又誠矢は「名前は知っていたけど初対面だった」という。 大石組長が姿を見せた理由は…
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スポーツ紙の「猪木祭にノゲイラ」をめぐり大石組長と押し問答に
2003年12月23日朝、「イノキボンバイエ」主催者である川又誠矢の携帯電話に良知組組長の良知政志から連絡が入った。「社長、すいません。急きょ、大石の叔父貴が岡山から東京に来られています。ホテルオー…
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大仁田厚からの意外なアプローチ「ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチをイノキボンバイエで!」
アントニオ猪木の謝罪から始まった12月22日の「イノキボンバイエ」記者会見は、「スペシャルキャスター」として元横綱・若乃花の花田勝(現・花田虎上)の起用も発表となった。本人のコメントが代読されている…
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アントニオ猪木「まあ、楽しみにしていてください。永田には凄いやつを用意してますから」
2003年12月21日、1時間遅延した記者会見が終わったその2時間後、マスコミ各社にリリースが一斉に送信された。「イノキボンバイエ」の記者会見を、翌22日もやるという緊急告知だった。場所は六本木のデ…
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5分で終了したイノキボンバイエの記者会見「何も質問が出なかったのが理由だからね」
2003年12月21日。この日、筆者の知り合いの格闘技ライターは、ファクスで送られてきたリリースのコピーを手に「イノキボンバイエ」の記者会見が開かれる赤坂プリンスホテルに向かった。別館3階のクイーン…
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太田興業の幹部の懇願「ヒョードルの出場は不可能になった」ってどうしても言ってほしい
赤坂東急ホテル(写真)で談判に臨んだのは、山口組系太田興業幹部、後藤組系良知組幹部、石坂徳州、榊原信行、川又誠矢の5人である。開始早々「ヒョードルを出されたら困る」と迫ってきた太田興業幹部に「契約上…
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記者会見の直前に呼び出され「ヒョードルがそっちに出るとウチ困るやんか」
12月21日「イノキボンバイエ」主催者である川又誠矢は、午後1時から赤坂東急ホテルで、山口組系後藤組の傘下にある良知組がセッティングする話し合いに臨むことになった。 実を言うとこの日は、赤坂…
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アントニオ猪木はロスから帰国後、すぐモンゴルに飛んでいた
川又誠矢が帰国する前日の12月19日、大晦日の「イノキボンバイエ」「K-1Dynamite!」にそれぞれ出場予定の高山善廣と中邑真輔が、都内で合同会見を開いた。年明け2004年1月4日の新日本プロレ…
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「抗議書なんて一枚も来ないよ。その代わりに良知組の幹部から、ジャンジャン電話がかかってきた」
川又誠矢が友人の秋元康とニューヨークを旅行している間、ミルコ・クロコップは自身のホームページで「背中の負傷などを理由に主治医からストップがかかったため、12月31日はどの大会でも戦わないことを決断し…
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スペシャルゲストには若貴を! 曙との対決こそ90年代の大相撲のすべて
「K-1Dynamite!」への出場が発表された新日本プロレスの若きエース、中邑真輔の対戦相手が“東欧の赤サソリ”の異名をとるK-1ファイター、アレクセイ・イグナショフに決まったのは12月16日のこと…
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「史上最大の異種格闘技戦」わかりやすくド派手にぶち上げるしかない
スポーツ報知(2003年12月11日付)は「世界5大格闘王が集結」という仰々しい見出しとともに「K-1Dynamite!!」のあおり記事を載せている。「世界5大格闘王」とは、バルセロナ五輪・柔道金メ…
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「凄いぞ、ホリフィールドが出場に合意した。後は契約の内容次第だ」
大晦日まであと2週間に迫った12月14日、「イノキボンバイエ」の主催者である川又誠矢の姿はニューヨークにあった。 晩秋から師走のニューヨークを、秋元康が例年旅をするのは、彼が監督をつとめた1…
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川又誠矢の携帯電話に着信「“大石の親分”からも言われているし、話し合いのテーブルについてくれないか」
PRIDEヘビー級王者、エメリヤーエンコ・ヒョードルの「イノキボンバイエ」参戦を発表して5日経った12月10日、PRIDEを運営するDSE社長の榊原信行は、都内で会見を開いた。 集まったマス…
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アントニオ猪木が口にした高橋尚子の名前「その笑顔でみんなに元気を与えてほしい」
PRIDEヘビー級王者であるエメリヤーエンコ・ヒョードルの「イノキボンバイエ」参戦は格闘技界を震撼させた。このインパクトはある意味において「曙太郎対ボブ・サップ」以上だったかもしれない。 ヒ…
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谷川貞治はタイソンが来日さえ出来れば「リングに上げちゃおうと思ってはいた」
「曙太郎対ボブ・サップ」という誰も考えつかないカードをマッチメークしたK-1プロデューサーの谷川貞治は、師走に入ると、再び元統一世界ヘビー級王者、マイク・タイソンの招聘に動き出していた。 「タイ…
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「イノキボンバイエ」の圧勝 プロモーション対決は予想通りだった
目玉であるミルコ・クロコップの欠場、代わりにPRIDEヘビー級王者、エメリヤーエンコ・ヒョードルの出場が密かに決まった「イノキボンバイエ」だったが、表面上は何事もなかったかのように、相変わらずアント…
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フジテレビの清原邦夫氏は自社が育てたK-1を他局が流すことを最も嫌がった
PRIDEが大晦日の格闘技中継への参戦を正式に発表したのは、11月9日のPRIDE東京ドーム大会のリング上であり、それから3週間も経たないうちに「吉田秀彦対ホイス・グレイシー」を発表、午後6時30分…
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グレイシー戦にジレンマを抱く吉田秀彦…「去年の8月の試合は自分の中でも未消化。けじめをつけたかった」
12月に入ると世の中が急に慌ただしくなるように、大晦日格闘技に関する情報も一気に過熱傾向となり、これまでほとんど報じられることのなかった「PRIDE男祭り2003」の情報も開示されるようになった。 …
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「ミルコに代わる大物がブッキングできるかも」クロコップの代理人は口を開いた
12月31日「イノキボンバイエ」のメインイベントでプロレスラーの高山善廣との対戦が決まっていたミルコ・クロコップが、フジテレビの清原およびPRIDEの榊原の意をくんだ、今井賢一の工作によって出場を翻…
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猪木は2003年大晦日プロモに余念がなかった「今年スキャンダルのあった人を呼ぶのは面白い」
これまで、2000年、2001年、2002年と3度も大晦日のイベントに担がれてきたアントニオ猪木だったが、4度目となる2003年ほどプロモーションに忙しかった年はなかったかもしれない。 例年…