伊藤さとり「シネマの出来事、シネマな人たち」
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「スペース・プレイヤーズ」は新旧WB祭り!お馴染みのキャラクターが映画ファンを増やす心理
見慣れた芸能人に親近感を持つように、実際に会わずとも広告やメディアなどで何度も目にしている人物に対して人は親しみを覚えます。これを心理学では「単純接触効果」と言うのですが、その頂点に立つのがミッキー…
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見惚れる!カンヌ“4冠”の傑作「ドライブ・マイ・カー」が描く大人のいとなみの必然性
「インティマシーコーディネーター」という言葉を聞いたことはありますか? Me Too運動が盛んなハリウッドで生まれて間もないお仕事で、日本ではNetflixオリジナル映画『彼女』(2021年)…
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いじめ問題を若者と考えるために…話題作「少年の君」が提示するもの
(編注:若干のネタバレを含みます) 静かながら確実に名を広げている映画が公開中です。それは第39回香港電影金像奨では作品賞・監督賞・主演女優賞を含む8冠受賞、更に第93回アカデミー賞国際長編映…
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映画賞候補!芳根京子「Arc アーク」で挑んだ前代未聞の挑戦、17歳から100歳超まで演じきる
新型コロナウイルスが猛威を奮う世界の中で、ワクチンを打たない選択をする人もいます。個人の意思を尊重する現代社会で、コロナ禍により重症患者の方が亡くなられたりと誰もが「死」を身近に感じるようになってし…
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対岸の火事?妊娠中絶に苦渋する少女たちのリアル…米映画「17歳の瞳に映る世界」
“ジェンダーバイアス”はまだまだ世界的問題であり、女性にとって不利な刑法まで存在するのですが、その歪みにメスを入れる映画が7月16日に公開されます。それは『17歳の瞳に映る世界』というアメリカ映画であ…
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「夏への扉」で痛感!山﨑賢人は“等身大”の成長物語で輝く
俳優のインタビューでよく耳にするのが「普通であること」というワード。これは俳優にはとても大切なことで、毎回、「スター・ウォーズ」よろしく遥か彼方の銀河系が舞台になるわけではなく、普通の人の日常の出来…
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コロナ禍とシネコン 要請緩和も公開作渋滞でテンヤワンヤ
2021年4月末から3度目の緊急事態宣言で休業要請・協力依頼を出されていた東京都内の映画館。存続の為にも感染対策をしながら上映を続けていたミニシアターと違い、要請を受け休館していたシネマコンプレック…