最大ゆ党 維新“躍進”のカラクリ
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(11)大阪の姿は日本の未来の先取りか? 選挙モンスターを叩きのめす方策とは
2020年11月の「大阪都構想」をめぐる2度目の住民投票の敗北は、維新にとって「一丁目一番地」ともいえる看板政策の喪失を意味しただけでなく、橋下徹氏と並ぶ創業者・松井一郎大阪市長の政界引退という巨大…
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(10)維新はモンスター的集票マシン 大阪市内でコンスタントに「絶対得票率30%」たたき出す
昨年10月の衆院選において維新は、大阪府内の選挙区では前回の約102万票から約158万票へと60万票近く得票を伸ばし、比例代表での得票の伸びは、前回の約93万票から約172万票へと80万票近くに上っ…
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(9)「ブラック政党ですわ」モンスター的集票マシンを支える239人の地方議員
維新がモンスター的集票マシンへと変貌したことを示す数字をもう一つ挙げておこう。それは参院大阪選挙区での維新の得票状況だ。定数4の選挙区で、維新は2016年、19年の選挙でそれぞれ2議席を確保した。 …
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(8)低投票率には強い組織化されたポピュリスト 大阪市内の得票は67万票で固定化
維新の支持層は、大阪の街において深刻化する貧困と格差の拡大を背景に、「年寄り」「病人」「貧乏人」への敵意や憎悪をあおられ、「勝ち組」意識を抱いた中堅サラリーマン層や自営上層の人々である。そして維新が…
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(7)なぜ「勝ち組」サラリーマンらが日本維新の会を熱烈支援するのか
「長谷川発言」に喝采を送り、あるいは共感を抱くのは、いったいどのような人々なのか。そこに浮かび上がってくるのは、「貧困と格差に喘ぎ、現状打破を求める若年貧困層」といった「定説」とは対照的な「勝ち組」意…
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(6)維新支持層を浮かび上がらせた「長谷川豊発言」貧富の格差を分断へと転化
コロナ禍のもと大阪の街に深刻な医療崩壊をもたらし、失われなくてもよい多くの命を奪った維新をいったい誰が支持しているのだろう。昨年10月の総選挙では大阪府下で実に171万5862人もの人々が維新に投票…
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(5)維新の「徹底的な改革」で病職員数は半減、保健所などの職員も4分の3に
吉村府知事、松井市長のコロナに対する初動対応のお粗末さを見るに見かねた橋下徹氏が、在阪テレビ局の情報番組への出演を再開し、頼りないツートップへの猛烈な援護射撃を始めたことはすでに触れた。この時、橋下…
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(4)維新失政の数々…“8割おじさん”の提案を吉村知事の独断で値切るクオリティー
アベノマスクに象徴される安倍ー菅自公政権の愚策オンパレードも酷いものだったが、維新が大阪で繰り広げた失策の数々もそれらに勝るとも劣らぬものだった。夢と消えた“大阪ワクチン”の開発話、防護服の代わりに…
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(3)吉村知事を「イケメンやし、頭もええわ!」とアイドル扱い コロナ失政の実態はかき消された
コロナ禍のもと自民党から共産党までが新自由主義否定の旗を掲げようとする中で、唯一の新自由主義政党という立ち位置を手にした維新だったのだが、その本拠地・大阪は惨憺たる状況になっていた。詳しくは次回で触…
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(2)維新はコロナ禍で「唯一の新自由主義政党」の立ち位置を確保した
昨年10月の衆院選は、安倍-菅自公政権がコロナ失政の揚げ句、2代続けて政権を投げ出すという異常事態の中で行われた。 コロナ禍は、アベノマスクに象徴されるような愚策のオンパレードだった安倍-菅…
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(1)「維新という妖怪の」正体は格差を分断に転化し、さらに組織化に成功したこと
昨年10月の衆院選で日本維新の会とその中核を担う大阪維新の会(以下、維新と略す)は、前回総選挙の11議席から41議席へと“躍進”し、一躍全国からの注目を集めている。10年以上にわたって大阪の地方政治…