統一教会 早大原理研と「過ち」の原点
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(19)元早大原研委員長の訴え「日本の教団が韓国の本部から独立し、送金をやめる以外にない」
半世紀前の早稲田大学原理研究会の活動記録を通し、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の「過ち」の原点を探ってきた。連載の最後に、早大原研の元委員長による以下の訴えを紹介する。 安倍元首相の暗…
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(18)高齢信者たちの「3K問題」残されたのは困窮した暮らしと教団への失望
高齢化した統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の信者、あるいは元信者の間で、5年ほど前から「3K問題」が深刻な悩みになっているという。 最初のKは教育。「宗教2世」と呼ばれる子どもたちの苦境…
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(17)目的のため手段を選ばない…1975年の高麗人参製品の輸入が路線変更のきっかけに
早稲田大学原理研究会(早大原研)の草創期の活動記録「播植十年」で描かれた時代、会員たちが「募金活動」などで集めた資金は、伝道活動や会員らの合宿所の家賃などに充てられていた。早大原研の上部組織である統…
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(16)入会者150人の卒業後 霊感商法・マグロ畜養・世界伝道…教団が用意した世界で生きた
早稲田大学原理研究会(早大原研)の草創期の活動記録「播植十年」には、2人の息子が早大原研に入ったK氏の「特別寄稿」が掲載されている。 仕事仲間に何げなく「長男が原理研究会で聖書を研究している…
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(15)1610組の合同婚約式「男の数が足りない」条件未達でも参加
統一教会(現・世界平和統一家庭連合)では、結婚が信仰上の重要な到達点とされ、結婚相手は教祖の文鮮明氏が決めることになっている。しかし、実際に可能なのか。倫理上、許されることなのか。 早稲田大…
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(14)卒業後に信者であることを隠し、非公然の「特殊部隊」に配属された人物もいる
早稲田大学原理研究会(早大原研)の活動記録「播植十年」には、早大原研が1964年に発足してから73年までの入会者、計150人の名が記されている。これを元会員に見せたところ、大学卒業の時点で半数近くが…
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(13)半世紀を経ての「呉越同舟」 早大原研の歴代幹部と歌った早稲田の校歌
昨年11月8日、川口大三郎君の死から49年を経た命日に、私は伊豆・修善寺の川口君の墓を訪ねた。1972年11月8日、早稲田大学文学部2年生だった川口君は、革マル派によって敵対セクトのスパイと誤認され…
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(12)学生の憩いの民宿だったはずの「川口記念セミナーハウス」が統一教会の修練場になった経緯
早稲田大学文学部の川口大三郎君が革マル派によって殺された事件から約1カ月後の1972年12月6日、同大学原理研究会(早大原研)の幹部らが、川口君の母親、さとさん宅を訪ねた。 早大原研の草創期…
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(11)川口君事件で追悼の「断食闘争」散弾銃を所持しながら“暴力否定キャンペーン”
今思い返せば、あの時、キャンパスの片隅で、「断食中」の看板を掲げ、「暴力反対」と叫ぶ学生たちがいた。 1972年11月8日に早稲田大学文学部2年生、川口大三郎君が革マル派によって自治会室で殺…
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(10)川口大三郎君リンチ殺害事件 キリストの十字架死になぞらえる
1972年11月8日、早稲田大学第一文学部の自治会室で、同学部2年生の川口大三郎君が、過激派セクトの革マル派の学生たちにリンチを受け、殺された。当時、キャンパスを暴力支配していた革マル派が川口君を敵…
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(9)訪韓後「勝共思想」が浸透する中で始まった 散弾銃で「武装」、陸自で訓練も
1960年代末から70年代にかけて、早稲田大学原理研究会(早大原研)のメンバーらが銃の射撃練習にも励んでいたことを、当時、早大原研委員長を務めていた人物が明かした。 射撃練習は、68年に原研…
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(8)「ヤコブの勝利」という聖書の教えを「嘘をつくのは神の知恵」と独特解釈
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が社会倫理に反する資金集めを繰り返してきた背景について、早稲田大学原理研究会(早大原研)出身の元信者が、こう話した。 ■「復帰原理」が問題 「統一教会の…
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(7)「この世の法律に反していても天法には反しない」“インチキ募金”はこうして始まった
「インチキ募金」は、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)にまつわる悪評のひとつだった。信者が街頭に立ち、あるいは各家を回ってさまざまなテーマで募金を呼びかけるが、実態を見れば、名目にすぎなかった。 …
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(6)原理研究会を批判「親泣かせの『原理運動』」朝日新聞報道に走った衝撃
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の学生組織にあたる原理研究会について最初に批判したマスコミは、朝日新聞とされている。各大学に原理研究会が発足して約3年後。1967年7月7日付の夕刊に「親泣かせの『…
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(5)訪韓を機に大きく活動転換 「勝共思想」を武器に都知事選で石原慎太郎を応援
早稲田大学原理研究会(早大原研)の草創期の活動記録「播植十年」には、当時の会員(信者)たちの暮らしぶりが綴られている。原研は統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の学生組織で、早大原研は1965年当時…
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(4)若者たちを惹きつけた「壮大な理論」革マル、民青、左翼からの転向組も珍しくなかった
早稲田大学原理研究会(早大原研)の草創期の記録「播植十年」によると、初代の早大原研委員長は生長の家の信者から改宗した。その上部団体の統一教会(現・世界平和統一家庭連合)も、草創期の幹部信者たちの多く…
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(3)教祖・文鮮明は早大付属高等工学校出身 初来日時の合宿施設訪問に学生は歓喜
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は戦後間もなく、韓国人の文鮮明氏が創始した。1965年、文氏が教祖になってから初めて来日した。その際、文氏は早大原研のホーム(合宿施設)をわざわざ訪ねた。 …
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(2)早大原研はわずか3人でスタートし2年で38人 “都内大学最大勢力”に
早稲田大学原理研究会(早大原研)が編纂した活動記録「播植十年」によると、1964年に早大原研が発足した時のメンバーはわずか3人だった。 「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)は韓国で誕生し、日…
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(1)早大原研発足から10年の活動記録「播植十年」に綴られた信者たちの本音
「播植十年」という表題の小冊子を入手した。「播植(はしょく)」は植物の種をまき、苗を植え、育てることを意味する。早稲田大学原理研究会(早大原研)が1964年に発足してから73年までの10年間の活動記録…