柳家小ゑん大いに語る
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「こんなに寄席の出番が多くなると思ってなかった。円丈師匠に時代が追いついた」
多数の新作派の中で、現在円丈作品を最も数多く演じているのは小ゑんである。 「『悲しみは埼玉に向けて』以外にも、『即興詩人』『ぺたりこん』『フイッ』などをやってます。円丈師匠はどんなに受けるネタ…
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円丈師匠は新作落語“不遇の時代”でも格別だった…「グリコ少年」や「悲しみは埼玉に向けて」が大受け
小ゑんの十八番「ぐつぐつ」は、おでんの種がしゃべる擬人法の噺である。イカ巻きのゲソとタコの足が、「俺たちはイボ(異母)兄弟」などという秀逸なくすぐりが満載だ。 「40年前の寄席は、まだ根強い新…
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鍋の中でおでんがしゃべる! 新作落語「ぐつぐつ」誕生秘話
11月30日は三遊亭円丈の命日である。彼が主宰していた<実験落語の会>の主要メンバーである小ゑんには、円丈に対する熱い思いがある。 「今、僕たちが寄席で自由に新作落語を演じられるのは、円丈師匠…
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「談志師匠のお宅へステレオを直しに行ったこともあります」修理のお礼は…
電気屋の息子である小ゑんは、電気製品の設置や修理が得意だ。 「談志師匠のお宅へステレオを直しに行ったこともあります。見たら、スピーカーの配線が素人がやったようなハンダ付けなんです。『どこの電気…
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アマチュア無線とオーディオ好きな理系学生が、大学をやめて落語家になったワケ
柳家小ゑんは武蔵工業大学(現・東京都市大学)工学部中退という、落語界では珍しい理工系出身である。新作落語と古典、二刀流を使い、1年前に亡くなった三遊亭円丈が主宰する<実験落語の会>のメンバーでもあっ…