獺祭会長 72歳でNY移住決意「なんとかなるさ」
-
「いずれアメリカで造った獺祭が、日本の獺祭を抜いてみせます」
旭酒造は過疎化の進んだ岩国市の獺越に本社がある。桜井さんは「山口の山奥にある酒蔵」が真のグローバル企業になることにこそ意味があるという。 「酒蔵の隣にある周北小学校は全校児童が男4人女2人の計…
-
「酒造りは『儲からないから町会議員にでもなったほうがいい』と言われたものでした」
アメリカには本社蔵の初代工場長(39)と2代目工場長(33)、さらには調合・製品部門を経験した社員(36)が一緒に派遣されている。みな脂が乗り切っており、今さら70歳を越えた会長の出る幕ではないよう…
-
「アメリカに日本の歴史と文化を売ってこようと思っているんです」
桜井さんのニューヨークでの生活が始まった。完成した日本酒醸造所「DASSAI BLUE SAKE BREWERY」は、マンハッタンからハドソン川を北上すること約120キロのハイドパーク市にある。フラ…
-
「恥ずかしながら英語は全然ダメ。優秀な翻訳機もありますし、なんとかなるでしょう」
待ち合わせの場所に、秘書も付けず、ひとりで歩いてきたという桜井さん。聞けば、出張の際はいつもこんな具合だという。 獺祭で有名な日本を代表する清酒メーカー「旭酒造」の会長とは思えない身軽さだ。…