検査数値 裏読みナナメ読み
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早期発見のカギ eGFRは60前後で治療すれば腎不全を免れる
腎臓の中にある糸球体は、老廃物を濾過する重要な働きがあります。たとえば慢性的な高血圧によって、その濾過機能が低下すると、体に必要なタンパク質が再吸収されず、漏れることも。そんな状態を放置すると、やが…
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クレアチニン・クリアランスは腎機能低下早期発見の決め手
腎臓や膀胱など泌尿器系のトラブルを知る基本の検査は尿検査ですが、血液検査で腎機能を調べることもできます。クレアチニン検査です。 基準値は、男性が0.5~1.1㎎/デシリットル、女性が0.4~…
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「ALP」には6タイプが 分析で異常の“震源臓器”が分かる
ALP(アルカリフォスファターゼ)は、ハムやソーセージ、プロセスチーズなどに含まれる食品添加物を分解する酵素で、ほとんどの臓器に含まれています。中でも肝臓や骨、小腸、胎盤などに多く、血液検査で分かり…
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採血で異常値も 肝細胞の破壊度がわかる「AST」と「ALT」
肝機能検査でおなじみの「γ―GTP」は、アルコール性肝障害の診断に欠かせません。ざっくり言うと飲酒度合いの目安です。 では、飲酒を繰り返したことによる肝臓への影響はどのように表れると思います…
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飲酒の影響を知る"代名詞"「γ-GTP」上昇には他の要因も
お酒を飲まれる方が気にする検査項目の定番でしょう。「γ―GTP」は、ご存じのように肝障害をチェックするマーカー(目安)で、血液検査で分かり、とりわけアルコール性肝障害の診断には欠かせません。ほかの肝…
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腹部超音波検査は尾道方式なら難治すい臓がんも早期発見
「脂肪肝を指摘されちゃって」 酒場で健康のことが話題になると、肝臓がテーマになることがよくあります。その一つの脂肪肝を調べる検査が、腹部超音波検査。プローブと呼ばれる器具を腹部などに当てて超音…
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安静時の「異常なし」は要注意 心電図検査の“盲点”を知る
ドアノブをつかもうとしたら、静電気が……。体に電気が通るように、人間の体は電気が重要な役割を担っています。脳からの指令も神経を通って電気が伝え、心臓の動きは電気に支配されているのです。 心臓…
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AIはほぼ100% 人間が内視鏡検査をしたときの正診率は?
胃や大腸のポリープやがんを診断するには、内視鏡検査が不可欠です。胃がもたれたり、痛んだり、お腹が張ったりして受診して、CT検査で異常が見つかったとしても内視鏡検査で確定診断を行います。 そん…
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「尿タンパク」は陰性でも…糖尿病の人が追加するべき検査
尿タンパクは、おなじみの検査でしょう。タンパクの有無を調べる定性検査とタンパクの量を調べる定量検査があって、定性検査は陽性(+)と陰性(-)で判定し、陰性が正常。定量検査は、1日100㎎/デシリット…
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ビタミンC摂取で陰性に 尿潜血で「2+」以上は膀胱がんか
年を重ねると、尿のトラブルに悩まされます。そのひとつが、血尿です。今回は、尿潜血検査についてご紹介します。「-」は異常なし。問題なのは「±(偽陽性)」と「+(陽性)」で、「+」の数が多いほどよくあり…
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眼圧はアテにできず…緑内障の発見は眼底と視野をセットで
会社に勤めている人は企業健診が義務づけられています。その形態はさまざまで、人間ドックのような充実した健診もあれば、簡易な健康診断で済ますところも珍しくありません。後者の場合、注意したいのが目の検査で…
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肥満気味なら…BMI「25未満」を目指せばハードルは低い
体格指数を示すBMI(Body Mass Index)は、「体重(キロ)÷身長(メートル)÷身長(メートル)」で計算されます。肥満度を調べる簡単な指標ですから、皆さんもご存じでしょう。 田中…
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食後に眠くて…ブドウ糖負荷試験で“隠れ糖尿病”を見破る
血糖値が下がると、気分が悪くなりますね。体の変化に何となく気づくものですが、さらに下がると、意識がなくなり、死に至ることすらあるので大変です。 ですが、血糖値が2倍になっても、元気は2倍には…
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悪玉が正常値でも要注意 コレステロールはLH比で評価する
コレステロールと耳にすると、メタボや動脈硬化の元凶のように感じるかもしれませんが、メリットもあります。コレステロールがあるから、胆汁、ビタミンD、副腎皮質ホルモン、性ホルモンなどが作れるのです。でも…