クレアチニン・クリアランスは腎機能低下早期発見の決め手

公開日: 更新日:

 腎臓や膀胱など泌尿器系のトラブルを知る基本の検査は尿検査ですが、血液検査で腎機能を調べることもできます。クレアチニン検査です。

 基準値は、男性が0.5~1.1㎎/デシリットル、女性が0.4~0.8㎎/デシリットルで、中程度の腎不全だと1.5を超え、2.4以上で重症に。5を超えると腎機能の回復は難しく、10以上では人工透析を余儀なくされます。

 クレアチニンは、筋肉の中でアミノ酸の一種、クレアチンがエネルギーを放出するときに作られる代謝産物で、筋肉量や運動量に比例して数値が上がる傾向。一般に男性の方が女性より高くなりやすく、運動する人の方がしない人より上昇しやすい。つまり、腎機能が悪くなっていなくても、激しい運動によって異常な高値を示すことがあるのです。

 こうしてみると、男性の場合、基準値の上限を0.4ポイント上回ったとき、中程度の腎不全なのか、運動による影響なのか。運動の影響はともかく、中程度の腎不全というとかなり厄介です。クレアチニンの血液検査は、腎機能の異常を早期に知る手掛かりにはなりません。実は、腎機能が50%以下にならないと、上昇しないのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動