飲酒の影響を知る"代名詞"「γ-GTP」上昇には他の要因も

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 お酒を飲まれる方が気にする検査項目の定番でしょう。「γ―GTP」は、ご存じのように肝障害をチェックするマーカー(目安)で、血液検査で分かり、とりわけアルコール性肝障害の診断には欠かせません。ほかの肝機能検査項目に異常がなく、これだけが基準値(男性=10~50IU/L、女性=9~32IU/L)を上回っていたら、まずアルコール性と考えられます。

「ガンマの数値が上がっちゃって、ちょっと控えないと」

 そんなふうに節酒を心掛けることは、決して悪いことではありません。節酒をさらに進めて、2週間ほど禁酒すると、数値はかなり下がり、基準値を少々上回っていた程度なら問題ないレベルに下がるでしょう。

 しかし、それで毎年1回の健康診断を“パス”すると、本当の意味で健康とはいえません。検査のときだけの“見せかけの健康”は、悪い生活習慣を定着させて、潜在的な病気が見過ごされる恐れがありますから。数値が変動しやすいγ―GTPは、その最たるもの。生活改善で数値が下がらなくなったときに、病気が“新発見”されても遅いのです。

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