食後に眠くて…ブドウ糖負荷試験で“隠れ糖尿病”を見破る

公開日: 更新日:

 血糖値が下がると、気分が悪くなりますね。体の変化に何となく気づくものですが、さらに下がると、意識がなくなり、死に至ることすらあるので大変です。

 ですが、血糖値が2倍になっても、元気は2倍にはなりません。平たく表現すると、高血糖の血液は、砂糖漬けのようにドロドロ。全身的に酵素の活性が下がり、細胞や神経の活性が下がってしまうのです。

 江原幸恵さん(仮名・50)は、早朝空腹時血糖値が98㎎/dl(正常値=99以下)、HbA1cが5.3(正常値=5・5以下)でした。どちらも正常ですから、評価は「A評価:正常」。

 本人もほっと一安心ですが、血糖値の検査結果はもう少し踏み込んでチェックする必要があります。実は、採血時の瞬間的な血糖状態を示す空腹時血糖値が正常でも、糖尿病になりやすい人が隠れている可能性があるのです。

 その典型が、「血糖値スパイク」と呼ばれる状態の人。血糖値スパイクとは、食後に血糖値が急上昇し、その後で急降下するような状態を指します。そうなると、症状としては食後に眠気や頭痛に襲われやすい。血糖値スパイクを放置すると、やがて2型糖尿病に進行しやすいことが分かっているのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続