東洋医学を正しく知って不調改善
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滋養強壮に効く漢方薬はある? 「補中益気湯」が代表格
代表的なものを挙げるなら、「補中益気湯」という漢方薬になります。日本でよく知られている漢方薬の一つではないでしょうか。体の真ん中に位置する脾胃(胃腸)の働きを補い、気のパワーを益す。そんな働きから、…
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薬膳の基礎知識である「五味」とは何か…酸・苦・甘・辛・鹹
10月25日付の本コラムで、「薬膳」を取り上げました。薬膳の基礎知識として、体を冷やす「寒・涼」と、体を温める「温・熱」の4つの性質で食品を分類する「四気」を紹介したのですが、もうひとつ押さえておき…
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薬膳の基礎知識…「医食同源」「薬食同源」に基づいた食事療法
「医食同源」または「薬食同源」といった言葉をご存じの方も多いかと思います。ともに漢方医学にまつわる用語で、食べるものと薬になるものの源は同じだという意味になり、それに基づいた食事療法を「薬膳」といいま…
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漢方薬には即効性のある薬はあるのか? 感染症にも使われている
中国が起源の漢方医学は2000年もの歴史がありますが、そんな長い歴史の中で繰り返し用いられてきた漢方薬には即効性のあるものもたくさんあります。 中でも感染症が知られていますが、実は漢方薬が本…
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更年期障害に関する東洋医学における治療はどんなものなのか
更年期障害とは、閉経前後(45~55歳)の女性に見られるさまざまな心身障害のこと。主な症状として、気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、不安、情緒のアップダウンが激しくなるなどの精神的不調と、ホット…
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東洋医学の不妊症に対するアプローチ…腎の働きをよくする
五臓六腑の中で、生殖をつかさどる臓器が腎。不妊症に対して、東洋医学では腎の働きをよくすることが最も重要だと考えられています。 そのため不妊治療には、この腎のパワーダウンを食い止める「補腎」が…
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漢方薬の間違った服用方法…飲み合わせ、量、タイミング
よくあるのが、間違った飲み合わせです。本来は白湯で服用するところを、お茶やジュースなどで飲む。健康食品やハーブ、西洋薬を一緒に飲む。 いずれも、お互いの成分が反応し合うリスクがあるため、漢方…
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東洋医学では妊娠中の不調に対する治療はどんなものがあるのか
女性の妊娠中に現れるよく知られた不調に「つわり」があります。 妊娠初期に見られる代表的な体の不調で、主な症状としては吐き気や嘔吐。中には全身の倦怠感、眠気、頭痛、食欲不振などを伴う場合もあり…
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東洋医学では「生理痛」にどう対処する? 2つのタイプがある
東洋医学では「痛み」を大きく2つに分類しています。それは、気・血・水のめぐりが滞って生じる「不通則痛」と、気・血・水が不足するために生じる「不栄則痛」の2つです。 医学的に「月経痛」と呼ばれ…
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「婦人病」に効く鍼灸はある? 最古の専門書にも記述あり
女性特有の体の不調や妊娠、出産などに伴うトラブルは、昔から鍼灸治療が得意とする分野の一つです。 鍼灸臨床の最古の専門書として知られる「鍼灸甲乙経」には「婦人の雑病」の巻があり、またその後に出…
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正月の伝統行事にまつわる東洋医学の知恵 お屠蘇には漢方が含まれる
お正月に行う日本の伝統風習の中にも、東洋医学の思想や知恵が込められたものが少なくありません。 例えばお正月の元旦に頂くお屠蘇。このお屠蘇の中には、地方などにより多少の違いはありますが、山椒、…
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東洋医学にまつわる「ことわざ」にはどんなものがある?
東洋医学は悠久の歴史を通じ、私たちの生活に浸透・影響を与え続けており、それらはことわざや戒めの言葉としていまに残されています。 例えば「お酒が五臓六腑にしみわたる」。内臓を表す五臓六腑も、実…
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漢方薬にも「劇薬」はあるのか トリカブトの根を乾燥させたものも
劇薬とは一般的に、激しい薬理作用を持つために使用量を誤ると生命にかかわる薬物のこと。日本では厚生労働大臣により指定されています。 実は漢方薬の中にもその劇薬はあります。代表的なところでは附子…
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不調はあるのに検査では異常なし それでも治療をしてもらえる?
どこか体の調子が良くないから病院で検査を受けてみたら、やはりこれといって異常もない。そんな経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 このように病院検査で異常は認めないが、本人は時と…
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風邪をひきにくい体にする漢方薬やツボは? バリアー機能を正常化
漢方医学では風邪をひきやすいのは、気の働きである防御作用の低下によると考えられています。 防御作用とはウイルスや細菌など外部の邪気から体を守り、それらの侵入を防ぐ働きのことで、いわゆる現在で…
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漢方薬にも副作用はあるのか? まれに重大な症状が起こる場合も
漢方薬も薬ですから、副作用がまったくないわけではありません。ただし、西洋医学の薬に比べ発生の頻度や重症化のリスクはいずれも低く、比較的安心だとはいえます。 実際よく見られる漢方薬の副作用も、…
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疲れにくい体にするための漢方は? 原因に応じた処方で改善
漢方医学では、疲労や倦怠感には「気」が関わると考えます。「気」は体を構成する基本物質であり、生命活動を維持する原動力です。「気」のパワーダウンである「気虚」や、気の巡りに滞りが生じた「気滞」では疲労…
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がん治療における東洋医学の役割は? 再発対策としても注目
東洋医学ではがんを含む全ての病気の発症は、「邪気」と「正気」が戦い、正気が負けたためだと捉えています。邪気は、各病気の原因や悪化因子、正気は、健康を維持し病気から体を守る免疫力などを指します。 …
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漢方薬はエビデンスに乏しいという批判的な声も聞くが実際は?
日本の医療はエビデンス(科学的根拠)に基づいたものが主流です。エビデンスを取得するために動物実験やランダム化比較試験などが行われ、このうち最も信憑性が高くグレードもトップにあるのがランダム化比較試験…
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苦くて不味い…漢方薬の味が苦手な人はどうすればいいのか
昔から「良薬は口に苦し」と言うことわざがあるように、漢方薬は苦くてまずいのが当たり前……と思っている方は多いのではないでしょうか? 漢方薬は複数の生薬で構成されているのですが、これらの生薬は…