著者のコラム一覧
王瑞霞医学博士、中医師、鍼灸師

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。中国山東中医薬大学卒業。中国北京中医薬大学大学院修了。日本大学医学部医学博士。鍼灸師、登録販売士。

薬膳の基礎知識…「医食同源」「薬食同源」に基づいた食事療法

公開日: 更新日:

「医食同源」または「薬食同源」といった言葉をご存じの方も多いかと思います。ともに漢方医学にまつわる用語で、食べるものと薬になるものの源は同じだという意味になり、それに基づいた食事療法を「薬膳」といいます。

「夏バテ防止にウナギや山芋のとろろご飯を食べるといい」とはよくいわれる話。これがまさに薬膳です。何も特別なものを食べることを指すのではない。身近な食材で体の不調を整えようという考えです。

 薬膳を実践する上でぜひ押さえておきたいのが、その食べ物が体を冷やすものか、温めるものか。漢方医学では「寒・涼」と「温・熱」の4つの性質に大別し、これらを「四気」と呼んでいます。冷やす方でも温める方でもないものもあり、これらは「平」または「平性」といいます。

 温める食べ物の代表としては、ネギ、ニラ、ニンニク、ショウガ、シナモン、羊肉(ラムかマトン)。

 冷やす食べ物の代表は、ニガウリ、ナス、キュウリ、ナシ、スイカ。

 一般的には秋冬の野菜や果物は温めるものが多く、春夏の野菜や果物は冷ますものが多い。旬の取れたての野菜や果物を食べることが理にかない、体に良いでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」