時間栄養学的「気になる食品」
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【めかぶ】朝食の「めかぶファースト」は腸内環境を改善し血糖値を抑える
めかぶは、ワカメの根元部分にあたる「芽株」を食用にしたもので、古くから日本の食卓で親しまれてきました。平安時代の文献にも海藻を食べていた記録があり、保存のために干したり、刻んで酢で和えたりするなど、…
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【黒ニンニク】ポリフェノールが生の数倍!抗酸化能がスゴイ
ニンニクを一定の温度と湿度で長期間熟成発酵させると、色が黒く変わり「黒ニンニク」になります。かなり見た目の色も風味も変化するのですが、これは熟成中に糖とアミノ酸の化学反応(メイラード反応)が起きるか…
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【生ハム】昼間に少量食べるのが正解…夜は塩分排泄能力が低下
生ハムは、古代ローマ時代から続く伝統的な保存食。地中海沿岸で塩漬けと乾燥による保存技術が発展し、中世には修道院や貴族の館で貯蔵食として重宝されてきました。 現在ではスペインの「ハモン・セラー…
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【むかご】塩分排出を助けて血圧を安定させる…昼に食べたい
むかごは、ヤマノイモやナガイモのつるの葉腋にできる直径1~2センチほどの小さな球状の芋で、親芋と同じ遺伝子を持つ「栄養繁殖体」にあたります。 秋になると自然にぽろりと落ちる姿から、古くから「…
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【スンドゥブ】「セカンドミール効果」に期待して昼に食べたい
スンドゥブ(純豆腐チゲ)は、押し固めないやわらかな純豆腐を主役にした韓国の鍋料理で、朝鮮王朝時代の記録に原型が見られます。近代以降は魚介や唐辛子を合わせる大衆料理として定着しており、日本でもメジャー…
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【蒸し豆】食物繊維が豊富…血糖上昇が気になる夕方に食べたい
豆は人類最古の栽培植物のひとつであり、紀元前1万年以上前の遺跡からレンズ豆やひよこ豆の利用が確認されています。日本でも縄文時代の遺跡からアズキやエンドウが出土していて、古来人々の主食・副食を支えてき…
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【コチュジャン】3カ月でお腹周りがスリムに!朝に取りたい発酵調味料
コチュジャンは韓国を代表する伝統的な発酵調味料で、その名は唐辛子を意味する「コチュ」と、味噌や醤を意味する「ジャン」に由来しています。唐辛子粉、もち米、大豆発酵粉、塩を混ぜて甕(ジャンドク)に仕込み…
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【モッツァレラチーズ】筋肉作りなら朝、骨の健康なら夜に食べたい
モッツァレラチーズは、イタリア南部カンパニア州を発祥とするフレッシュチーズで、その名は「mozzare=切る」に由来しています。湯の中で練った「カード」(発酵させたミルクを凝固させた塊)を手でちぎる…
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【マスカット】血圧改善や免疫維持に役立つ…朝昼に食べたい
マスカットの歴史は古く、古代エジプトの壁画にブドウ栽培が描かれていたり、ギリシャ・ローマ時代には貴族の食卓を飾る高級果実として珍重されていたようです。宴席を華やかにするだけでなく、宗教儀式の供物にも…
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【カダイフ】組み合わせがカギ…果物と合わせて夜に食べたい
「カダイフ」という不思議な名前の食材が、日本でも注目を集めています。専用の器具を使って生地を極細に垂らしながら糸のように焼き上げたものですが、その姿はまるで「天使の髪」とも称されるほど美しく、見た目の…
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【山桃】疲労回復に役立ち夏バテの体にピッタリ…シロップやジャムでも
山桃は、毎年6月下旬から7月上旬のわずか2週間ほどしか味わえない短い旬の果実。旬の時季には高知や徳島などで採れたてを塩で味わう風習もあり、甘酸っぱさと松のような香りが特徴です。すでに今は生果の出回り…
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【切り干し大根】腸内細菌の改善や減塩料理の食材として注目
冬の乾いた風にさらされ、じっくりと天日で干された大根は、甘みとうまみを増して切り干し大根へと姿を変えます。その歴史は江戸時代にさかのぼりますが、冬場に大量に収穫した大根を無駄なく使うため、農村部を中…
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【ヒハツ】血流を促進し体温を上げる作用で冷え性に役立つ
古代インド原産のピパーツ(ヒハツ)は、サンスクリット語で「ピッパリー」と呼ばれ、アーユルベーダ医学では消化促進や強壮を目的に利用されてきました。紀元前5世紀にはヒポクラテスが薬草として言及しており、…
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【ガスパチョ】夏野菜主体のスープ…血管をしなやかに保ち血圧低下に役立つ
ガスパチョは、トマト、キュウリ、パプリカ、タマネギ、ニンニクなどの夏野菜とパンをミキサーにかけ、オリーブオイルと酢で味付けする冷たいスペイン伝統のスープ。近年はパンを省いた「軽めのガスパチョ」や、グ…
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【参鶏湯】夏バテ防止に役立ち自然免疫も強化…血流も改善
参鶏湯は高麗人参(参)と若鶏(鶏)を用いた韓国の伝統的な薬膳スープです。 鶏の腹に、もち米、なつめ、栗、ニンニクなどを詰め、じっくりと煮込むことで栄養が溶け出したスープが生まれるのですが、そ…
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【アジ】今が旬! 脳卒中や貧血予防に役立ち、朝に食べたい
アジは縄文時代から日本人に愛されてきた青背の魚です。平安時代の法典「延喜式」には神への供え物として記され、江戸時代の書物「本朝食鑑」でも美味と絶賛されています。また、世界の温帯・熱帯海域でも広く漁獲…
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【ところてん】99%が水分と低カロリーで夜の調整食にぴったり
つるりとした食感と見た目の涼しさで、夏の定番として親しまれているところてん。酢醤油でさっぱり、黒蜜で甘味風にと、さまざまに楽しまれています。 紅藻類(テングサやオゴノリ)を煮出して自然に冷や…
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【ソルガム】DNA損傷を抑制し老化を防ぐ…熟睡したいなら夕食に
米や麦に次ぐ“第3の主食候補”として、近年注目されている穀物が「ソルガム(たかきび)」。イネ科の一年草で、世界5大穀物のひとつに数えられ、アフリカやインドなどでは古くから人々の食生活を支えてきた歴史…
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【枝豆】筋肉維持や免疫向上に役立ち、更年期障害を緩和する可能性
枝豆は、大豆を未熟な状態で収穫したもので、日本をはじめとするアジア諸国で古くから食べられています。かつて大豆を枝ごと収穫し、そのまま茹でて食べていたことに名前の由来があるそうです。奈良時代にはすでに…
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【麻辣湯】脂肪燃焼を促しつつ冷え性にも効く…昼から夕方に食したい
中国・四川省で生まれた麻辣湯は、唐辛子の「辣」と花椒の「麻」が効いたスパイシーなスープ料理です。発祥は清代中期、四川の労働者たちが川辺で冷えた体を温めるために香辛料をたっぷり使った即席スープを食べた…