【ヤリイカ】心血管疾患のリスクを抑え、疲労を回復する
ヤリイカは、日本近海でとれるイカの一種で、冬から春にかけて旬を迎えます。古くは「鞘烏賊(サヤイカ)」とも呼ばれ、武士のヤリの鞘に似ていることが由来ともされています。
また、ヤリイカの寿命は1年ほどというから驚きです。春に産卵し、成長して翌年の春にはその生涯を終えるので、春先にかけて身が柔らかく甘みを増すタイミングが、まさに食べ頃とされています。
長崎県の「いかすみ汁」や、富山県の沖漬けはヤリイカを使った代表的な郷土料理で、日本各地で独自の食文化が根付いています。
一方、海外でも人気があり、イタリアでは「カラマリ」としてフリットにするのが定番。スペインではイカ墨を活用したパエリアにもよく使われます。
そんなヤリイカは栄養価も高く、健康に役立つ成分が多く含まれています。可食部100グラムあたり約17グラムのタンパク質を含み、脂質は約1グラムと高タンパク低脂肪です。特に運動習慣のある人には、筋肉の合成を助ける良質なタンパク源となるでしょう。