桃月庵白酒 大いに語る
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「自分が主催する会をやりたいですね。自分で開けばネタ下ろしもできますから」
白酒は独演会だけでなく、2人、または3人で催す会にも出る。一緒にやることが多いのが、三遊亭白鳥だ。 「2010年から始まった<Wホワイトの会>で、どっちも名前に白があるというだけで始めて、それ…
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「あたしの前にアンタッチャブルが出た時がありまして…」
3代目桃月庵白酒を襲名した当初、「読みづらい」などと言われたが、なじんでくると似合ってきた。 「芸名というのはそういうもんですね。談志師匠だって、襲名当時は、前名の小ゑんの方がいいと言われたと…
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「三平兄さん(当時はいっ平)が前座には不相応なクレジットカードを持ってたんで…」
白酒の前座名は五街道はたご。街道と宿屋のつながりだ。 「当時、三平兄さん(当時はいっ平)が、前座には不相応なクレジットカードを持ってたんで、仲間で飲む時は、そのカードで払ってもらってました。兄…
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卒業を待たず入門しようと「学生課で『中退と除籍はどう違うのか』と聞いたら…」
早稲田大学3年の年、白酒は就活の時期を迎えた。 「よく友達と飲みに行ってた店に、落語家さんが来てたんです。小三治門下の喜多八兄さん(故人)とはん治兄さんです。当時はまだ売れない二つ目だったのに…
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師匠の五街道雲助が人間国宝に「そりゃ驚きましたよ。なにせ国の宝ですから」
中堅真打ちの桃月庵白酒は、愛嬌のある風貌で演じる歯切れのよい古典落語に定評があり、寄席や落語会に引っ張りだこである。人気がうなぎ上りの師匠に、大いに語ってもらおう。 まずは、師匠の五街道雲助…