金子勝の「天下の逆襲」
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参院選の争点は「アベノミクスの罪」だ 政府も日銀も死に体、絶対にだまされるな
参院選(7月10日投開票)が公示され、円安物価高を前面に押し出す野党がようやくいい戦いをし始めた。10年近く続くアベノミクスがこの国の経済をどれほどむしばんできたか。この争点をしっかり問えるかが勝負…
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電力不足は原発再稼働の布石「古い資本主義」に先祖返りする岸田自民のたどる道
夏の電力不足を訴える節電キャンペーンが突然始まった。「プーチンの戦争」が生み出す戦時中の雰囲気にかこつけ、原発再稼働をゴリ押しする動きだ。北海道電力は16カ月連続、東京電力と中部電力は11カ月連続で…
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何ひとつ決められない岸田首相の下で日本経済は未曽有の混乱に陥る
緊急経済対策とは聞いて呆れる2022年度補正予算案が自公与党や国民民主党などの賛成で成立する見通しだ。この間の国会審議はデタラメのひと言に尽きる。岸田首相の答弁は本当にひどい。質問に何ひとつ答えない…
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お粗末すぎる物価対策…日米金利差拡大、米バブル崩壊になす術なし
FRB(米連邦準備制度理事会)は今月上旬のFOMC(連邦公開市場委員会)で0.5%の利上げと量的緩和の縮小を決めた。物価上昇を抑えるには5%まで引き上げる必要があるとの議論も出てきた。ウクライナ戦争…
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人命軽視、戦争煽る 夏の参院選「維新大失政」の全国展開はあり得ない
来たる参院選を足掛かりに日本維新の会が全国化を狙っているが、本拠地である大阪の大失政を全国展開されたらたまらない。大問題になる。 【写真】この記事の関連写真を見る(15枚) 何よりも、…
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黒田日銀の逆行政策で日本売りは加速する 4月の値上げラッシュはかなり深刻
日銀が異例の「連続指し値オペ」を実施したことで円安が進んでいる。金融正常化に向かう米国は、年内残り6回のFOMC(連邦公開市場委員会)でほぼ毎回利上げする見通し。日銀が政策を転換しない限り、日米の金…
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二枚舌は通用しない!「サハリン」より筋悪な安倍案件「アーク2」から即撤退せよ
ロシアのウクライナ侵攻に対する岸田政権の経済制裁は尻抜けだ。米英は戦争財源となるロシア産の原油や天然ガスを禁輸し、依存度が高いEUも2027年までの脱却で合意した。ところが、岸田首相は「エネルギー安…
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チグハグの対ロ制裁 アベのツケで専制国家にエネルギー安保を委ねる意味不明
ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、国連総会は緊急特別会合で「即時無条件撤退」を求める決議を圧倒的多数で採択した。人権理事会でラブロフ外相がビデオ演説を始めると、各国の外交官が一斉退席した。 …
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ウクライナ緊迫で当面続く原油高を「5円補助金」でゴマカす岸田政権の無能無策
ガソリン価格が高騰している。レギュラーガソリンの店頭価格は1リットルあたり170円を突破し、10日から上限額を5円とする政府補助金が石油元売りに支給されている。しかし、店頭価格はちっとも下がらない。…
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国民皆保険も崩壊の惨状 岸田政権に国家運営を担う資格はない
新型コロナウイルスの第6波は感染爆発の様相だ。全国の新規感染者数は10万人を突破したが、実態はその数倍に上っている可能性が高い。保健所の業務は再び逼迫し、陽性者すら把握しきれていない。検査キットや試…
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「物価上昇率2%」を否定した黒田日銀総裁も統計改ざんに手を染めるつもりか
海外の物価上昇が深刻だ。サプライチェーン崩壊はひどく、原油価格のさらなる上昇も懸念される。ロシアによるウクライナ軍事侵攻が起き、対ロ制裁を強めれば、石油ショックになりかねない。 そうしたなか…
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この国を襲う新型コロナ第6波とスタグフレーションの出口
値上げラッシュで物価高騰が現実化してきた。日米金利差が広がり、1ドル=115円の壁をついに突破。円安進行で輸入物価はさらに上昇するだろう。日銀の目標「物価上昇2%」はやがて達成されるが、実現すれば利…
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アベノミクスは完全に自家撞着…その先に待ち受ける「デット・トラップ」
2021年がまもなく終わる。迎える22年は値上げラッシュで始まり経済的に厳しい年になる。民間企業は2年連続、公務員は4年連続ボーナスが減少する中、物価上昇を受け止めなければならない。 11月…
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霞が関機能不全のツケ「新しい資本主義」の中身はアベノミクスそのもの
安倍・菅政権があまりにもヒドかったため、世間は岸田政権を肯定評価しているようだが、大きな勘違いだ。 分配を重視する「新しい資本主義」はスローガンに過ぎず、中身はアベノミクスそのもの。臨時国会…
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国民を苦しめ、出口のないアベノミクスを踏襲する岸田政権の行く先
岸田政権が掲げる「新しい資本主義」の実態はアベノミクスそのものだ。世界を襲うスタグフレーションにのみ込まれ、そのジレンマで早晩身動きが取れなくなるだろう。 アベノミクスは本来、金融緩和で巨額…
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詐欺商法に徹する「自公+維新」では経済的難局を乗り切れない
総選挙の結果にはガックリきた。この国はモリカケ桜をはじめとした安倍元首相をめぐる数々の疑惑を見逃す選択をした。腐った資本主義がはびこり続けることになるだろう。 野党共闘の敗因はどこにあるのか…
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公正なルールを欠いた岸田自民は日本経済の衰退を加速させる
総選挙をめぐる報道を見ていると、大手メディアは与党に忖度していると思えてならない。本当に問わなければいけないのは、安倍・菅・岸田政権のありようだ。ところが、取り上げるのは表面的な政策ばかり。給付金支…
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抱きつき戦略の岸田新政権「新しい資本主義」に騙されるな
新政権が発足し、岸田首相は「新しい資本主義」というキャッチコピーを独り歩きさせようとしているが、よくよく中身を見ると、その内容はとてつもなく古くさい手口だ。立憲民主党への抱きつき戦略だからである。 …
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コロナ対策の根本的間違いに反省ゼロ…切迫感ない自民党総裁選
この国の新型コロナウイルス対策は一度たりともマトモに機能しないまま、破綻に向かい始めている。ウイルスは拡大と自壊を反復しながら感染の波をつくり出す。だから、人流抑制策が効果を発揮していないのに、新規…
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「株高は一過性」未来を託せない自民党総裁選候補の物足りなさ
自民党総裁選(17日告示、29日投開票)が事実上スタートしているが、新型コロナウイルス対策や経済政策をめぐる議論はほとんどない。コロナ感染による死者数は増加傾向が続く。「自宅療養」と称して放置され、…