デジタル食品の恐怖 高橋五郎著

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 食べ物の多くが、成分的・用途別に規格化され、知らず知らずのうちに「部品化」されている現代。無数の「部品」を組み合わせて作る加工食品は事実上、スマホと同じ「デジタル製品」だと著者は指摘する。そんな現代のデジタル食品が抱える問題点を取り上げ、食の安全について警鐘を鳴らすリポート。

 例えば、レトルトカレーの場合は50点以上の「部品」からできている。食品原料の国際取引が複雑になった結果、産地・成分だけでなく正体さえ不明の食品「部品」が大量に出回っているという。カドミウムや水銀などの重金属や残留農薬による汚染の実態を突き止めるのはもはや不可能に近いと警告。デジタル食品の恐ろしさを伝えながら、消費者ができる対策を伝える。(新潮社 700円+税)

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