「4時間でやり直す理科の法則と定理100」小谷太郎監修
地震発生時に震源地を特定する際、早く到達するP波と続いて到達するS波との間に時間差が生じるが、その時間差を用いて震源地までの距離を測定する。その公式を導き出したのが大森房吉という日本の地震学者である。この2つの波と、地表を伝わるL波の3つの波を区別して記録できる大森式地震計が日本各地に設置されている。
地震に関しては「グーテンベルグ・リヒターの公式」というのもある。地震によって発生するエネルギーの大きさを表すマグニチュードと地震の発生回数の関係を解き明かし、「微震が多い地域では大地震も起きやすい」ことを発見した。
本書は、万有引力の法則、メンデルの法則、コープの法則、ハッブルの法則など、物理、化学、生物、地学の中高校の授業で習う法則のポイントを見開き2ページで教える教養書である。(宝島社 780円+税)