“土砂崩れ”状態の自民党は参院選「ノルマ50」掲げるも…最新情勢は「与党過半数割れ」十分にあり得る

公開日: 更新日:

 参院選が3日公示された。投開票は3連休の中日の20日だ。物価高やコメ高騰、トランプ関税など争点は多々あれど、最大の注目は、石破首相が「勝敗ライン」とした「非改選を合わせた自公で過半数」である。過半数を割り込めば、衆院だけでなく参院でも少数与党となり、首相の責任論が出るのは必至だ。焦点となる自公のノルマは50議席。現有66から16減らしてもクリアできる低いハードルなのだが、大逆風の中「過半数割れは十分あり得る」が最新情勢だ。

「今の自民党は『土砂崩れ』が起きている状態。どこまで崩れるのか。国道でせき止められるか、海に流れ出てしまうのか」

 こう話すのは、長年、自民党の選挙対策に携わってきた元党事務局長で「選挙・政治アドバイザー」の久米晃氏だ。

「ノルマ50」をめぐる自公の獲得議席について、久米氏が示す“指標”は分かりやすい。

 比例代表の自民の過去最低は「12」。選挙区については、改選議席が2以上の複数区が13あり、2人擁立している選挙区含め、最低1人は当選するとして「13」。公明は比例7、選挙区7の14議席が目標だが、都議選で全員当選を逃すなどしており、堅めに見積もって公明は「10」とする。ここまでで計「35」だ。残りは32選挙区ある1人区。50議席をクリアするためには、1人区で「15」以上、勝利しなければならない、ということになる。

 日刊ゲンダイ連載している「当落予想」などの情勢取材では、1人区で自民の当選が読めるのは現状、西日本を中心に11選挙区しかなく、一方で敗北濃厚も東北など11選挙区ある。残る10選挙区が横一線だ。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞