3歳で父蒸発…アインシュタイン河井語るプレハブ小屋生活
小学2年のクリスマス直前ですわ。オカンがいきなり、「サンタおれへんで」って言うんですよ。「プレゼント買う余裕ないから諦めや」ってことです。正直といえば正直やけど、子供にしてみたら夢も希望もない……。
追い打ちをかけたのがバブル崩壊です。途端に店に閑古鳥が鳴き、近くの会社から注文があった会議用弁当、オードブルもどんどん減ってった。儲けるどころか、下手すると毎月赤字ですわ。
そこでオカンが何を考えたかといえば、パチンコで一獲千金! 凄いでしょ。たまには勝つこともあったとは思いますけど、トータルじゃ負けるに決まってるやないですか。結局、ボロ負けして店終わってからバイトせないかんようになったんやから、ホンマ、本末転倒ですわ。
■プレハブ小屋は清掃道具の倉庫
限界が来たんは、僕が17歳やった。住んでたオンボロマンションの家賃どころか、店の家賃も払われへん。ホームレス寸前やった。
そうしたら、捨てる神あれば拾う神あり! 「心斎橋にある雑居ビルの管理人したら、そこの屋上に住める」って知人が紹介してくれたんです。まさに渡りに船ですわ。