佐藤弘道さん「おかあさんといっしょ」初日に父が亡き人に
番組はカメラマンさんやスタッフさんが子どもたちを盛り上げてくれるやさしさがあって楽しい現場。
ただ、カメラに写ってないところでは大変ですよ。ママから離れない子どもとか、泣く子とか(笑い)。
■「身内が死んでも仕事」の厳しさ
私は体操はできたけど、テレビは初めてだし、最初の頃は「今のおにいさんって元気ないね」と言われることもあって、どうすれば理想の体操のおにいさんになれるんだろうと考えてばかりいました。
中学・高校の体育教師の免許は持っていたけど、保育や幼稚園の免許は持っていなかったので、大学の先輩が教えている子どもの体操教室を見学させてもらったり。
子どもたちに寄り添って、テレビを見てる子どもたちに向かってメッセージを送れるようになるまで3年はかかった気がします。
体操の「ひろみちおにいさん」と認知してもらえて、少し楽になりましたが。
トータルで12年。ロケで足を骨折してもコンサートでバク転して。父が死んだデビューの日を思うと、あれ以上つらいことはないわけだし、それが心の支えになって頑張れた気がします。