子ども
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父親が家事をするだけで子供に優しい家庭が増える?
日本では、他の先進諸国と比べて、父親の育児や家事をする時間が短く、労働時間は長い傾向にあります。「ワンオペ育児」といった言葉が象徴するように、育児や家事の大部分を担っているのは母親でしょう。 子供の問題行動に対する体罰は、効...
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子供のスマホの見過ぎは親に責任あり…研究結果が米国で波紋
今や毎日の生活に欠かせないスマホやコンピューター。しかしアメリカでは長すぎるスクリーン・タイムへの懸念が高まる一方です。子供の集中力や認知機能の低下をもたらす、メンタルにネガティブな影響を与えるなどの調査結果が次々に発表され、親たち...
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子供の10人に1人が該当…「先天性欠如歯」に要注意! 顎関節症、頭痛、うつ病の原因にも
本来の歯の数をご存じか? 3歳ごろまでに完成する乳歯は上下20本、6~12歳ごろまでに生え替わる永久歯は親知らずを除いて28本とされている。ところが、最近は生まれながらにして歯が欠如した「先天性欠如歯」の子供が増えているという。そう...
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「RSウイルス感染症」たったひとつの対抗策…すべての乳幼児がハイリスク
RSウイルス感染症は乳幼児が避けて通れない病気だ。2歳になるまでにはほぼ全員が感染するというデータがある。乳幼児の感染症の中でも重篤な状態になりやすいRSウイルス感染症、知っておくべきことは? ◇ ◇ ◇ この...
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大きくなっても続くおねしょ…子供の自尊心を傷つける前に治療を
今日6月3日から始まっているのが「世界夜尿症ウイーク」。おねしょ(夜尿症)に関する啓発活動が世界各国で行われる。「おねしょって病気なの?」と思った人もいるだろう。夜尿症は、状況によっては治療が必要で、かつ治せる病気だ。 ◇...
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「良い親」ではなく「分かり合える親」を目指せば事態は好転する
親が「早く立ち直って勉強して欲しい」「自立して欲しい」と愛情がゆえに思っていたとしても、子どもにも子どもなりの理由、子どもなりのペースがあります。子どもは自分自身でも自分の心がわからなくなっていることも多く、安心できる親子関係が生ま...
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キャサリン妃の告知が話題…親のがんを子供に伝えるときの注意点
英王室のキャサリン妃は今年3月、がんであることを公表。ビデオメッセージでは、「ジョージとシャーロットとルイに適切な方法ですべてを説明し、私は大丈夫だと安心させることに時間がかかりました」と3人の子供に自らのがんをきちんと告知したこと...
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親が身につけるべき「正しい話の聞き方・伝え方」10の原則~⑩
この連載をここまで読まれた親御さんは気づかれているかもしれませんが、親子のコニュニケーションが行き詰まる背景には、親子のやりとりの中で、親である自らに喚起された「わが子の行く末や将来への不安」、「親として思うようにならない悲しさ」と...
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親が身につけるべき「正しい話の聞き方・伝え方」10原則~⑧⑨
ある程度、傾聴や共感を続けていると、お子さんの中には今まで溜め込んでいた熱い思いが喚起されてきて、「悪いと思っているならもっと詫びろ、過去を償え」といった攻撃が親に向けて吹き出してくることや、「自分のこれまのつらい気持ちを少しでも反...
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親が身につけるべき「正しい話の聞き方・伝え方」10原則~⑦
先日、不登校の息子さんがずっと自室でゲームばかりしていて「親子の対話はまったくない」「このままでは大学にも進学できない」と嘆かれるお母さまがおられました。どんなゲームをされているのか?と尋ねると、「知りませんよ」「それどころじゃない...
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親が身につけるべき「正しい話の聞き方・伝え方」10原則~④⑤⑥
あなたの発言後にこの類の言葉、いわゆる「BUTワード」や「無言」が相手から返ってくる間は、相手はあなたから共感されたとは感じられていないというコミュニケーション上の「赤信号」が点灯中と認識しましょう。 ④「でも」「だけど」と言...
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親が身につけるべき「正しい話の聞き方・伝え方」10原則~②③
②まずは、「へー」「はー」「ふーん」だけでいい すでに現状が、お子さんが心を閉ざすまでに至っている親子関係であれば、残念ながら親御さんがいくら思いつきで頭をひねって考えたところで、どうせ見当違いなことを話すだけなのが関の山です...
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親が身につけるべき「正しい話の聴き方・伝え方」10原則~①
前回、不登校・ひきこもりは親の傾聴・共感が解決の鍵となることを説明しました。それでも、「子どもの話なんてこれまで散々聞いてきたのに、まだ足りないというのか!」と訝る親御さんは少なくありません。しかしその本質は、表面的に(耳だけで)「...
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片方の親だけの「傾聴・共感」スキルアップだけでも子どもは救われる
両親揃って「傾聴・共感」の実践ができれば理想ですが、現実には、わが国では父親は「オレは仕事が忙しい。子育ては母親の仕事なんだからお前がやれ」などと母親に押し付けるケースがいまだに少なくありません。それでも、たとえば母親(または父親)...
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救いの手を差し伸べるのはなぜ「親」であるべきなのか?
「救い手は親でなくてもいいじゃないか。教師やカウンセラーなど外部専門家でもいいのではないか?」 そんな声もあるでしょう。それでうまくいくケースもある一方で、病理が重いほどそれだけでは立ち直れないケースが現状未解決のひきこもりの...
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苦しむわが子を理解し、寄り添うにはどうすべきか?
これまで不登校やひきこもりに苦しむ子どもたちに共通する背景に、親との関わりにおける「感情不全」が大きいことを解説してきました。 不登校やひきこもりに至る子どもたちの多くは、その繊細さが故に、何げない親からの一言にも“PTSD...
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「二次反応」という名の消えないノイズで頭が効率的に回らない
かなり以前、某雑誌の「なぜ人は自死に及んではいけないのか?」という特集で、何十人もの権威ある有識者がそれぞれに自説を載せていました。ただ、その大半がどれも「生きることの正しさ」「自死の罪深さ」といった頭でっかちで小難しい説教くさいも...
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小中学生の子供から「医療脱毛したい」と言われたら…親はどうするべき?
子供から「脱毛したい」と言われたことがある小学生の母親は6割、中学生の母親は7割以上──。医療脱毛専門院「リゼクリニック」が今年1月に行った調査結果だ。 高校生や大学生ならまだしも、小中学生の子供に「脱毛したい」、それも「医...
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歪んだ「二次感情」はどんな思考や行動をもたらすのか?
前回、子どもが一次感情を正しく感じきれない一次感情不全だと、一次感情が過剰に膨らんだり、脳のノイズとして消えない人工(二次)感情が増殖する、といったお話をしました。今回はそれらがもたらすそれ以外の不適応反応についてお話します。 ...
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一次感情の気持ちを認めてあげる言葉が子どもの人生の質を左右する
「おもちゃを買って!」と泣き叫ぶ子どもの素の感情に、親が何の関心も抱かないやりとりが続いた場合、お子さんは、生じたつらすぎる一次感情の行き場を見失い、二次感情が過度に膨らんでいきます。それは、「何かを欲しいなどと感じること自体が罪で...
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過度の「リスク管理」は子どもの自立の妨げになる
赤ん坊が何度もコテンコテンと転ぶ姿を、「愛情」が故に危なくて見ていられないと歩くことを許さなかった結果、いつまでも歩き方がわからないまま転ぶ怖さを恐れてついには自ら歩くことさえできないまま大人になった……。極端だと言われるかもしれま...
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愛情が故の親の「励まし」がなぜ逆効果なのか?
自らの本音を押し殺し、“いい子”を装って一次感情を健全に感じる術を知らずに大きくなっていく過程で、一次感情に向き合わず回避ばかり続けていると、とにかく逆境に打たれ弱くなります。 失恋や受験で第一志望に落ちたといったつらい挫折...
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朝起きられず遅刻を繰り返す…長期休み明けは「睡眠相後退症候群」に注意
長期休み明け、朝起きるのがつらい経験はないだろうか。連日、遅寝、遅起きを続けると朝起きるのが困難になる「睡眠相後退症候群」を発症する可能性が高い。「青山・表参道睡眠ストレスクリニック」院長の中村真樹氏に聞いた。 夜になると自...
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アニメやマンガだけに惹かれる…「一次感情不全」に多い言動
「感情不全」では、本音の気持ちを押し殺し、感情の感度低下が生じるという話をこれまで繰り返ししてきましたが、この感情は専門的には「一次感情(情動)」と呼ばれます。これは人が生まれながらにして持つ素の感情です。具体的には「うれしい」「悲...
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遅れを取った子どもの「心の成長」をどう育むのか?
ここまで、不登校やひきこもり、ひいては精神疾患の原因には「感情不全」が潜在し、特に病理が根深いほど、その解決には親の傾聴・共感を通じてお子さんの心を健全化させることが重要であるというお話しをしてきました。 子どもが自らの心を...
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子どもの「心の脆弱性」の背景にある家族との関係性
同じような育て方でうまくいくケースも世の中には数え切れないほど存在しているのも事実でしょう。ただ、なかにはそのやり方では、心に行き詰まりを抱えてしまう繊細な子どもだったと気づいたなら、何歳でも遅すぎることはないので、今からでもお子さ...
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なぜ、名カウンセラーより親の「傾聴・共感」が大事なのか?
これまでお話ししてきた男性Aさんの場合、とても繊細な性格で、親を喜ばせたい、悲しませたくないといった気持ちが幼い頃から強く、親に「子育ては順風満帆」と信じ込ませるほどに、子どもながらに自分を殺して応え続けられる器用さもありました。そ...
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親子の世界観のズレの長期化で膨らむ「感情不全」
前回まで、不登校やひきこもり、ひいては精神疾患の原因には「感情不全」が潜在し、それが生じる背景には親子間のボタンの掛け違いの影響が極めて大きいというお話をさせていただき、具体例として男性Aさんのケースを紹介しました。 今回は...
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優等生が一転、20年超のひきこもりに…「医師」の視点
私は、もし今つまづいておられるお子さんが未成年、特に児童・思春期であれば、親御さんには丁寧かつ真摯にお子さんの「感情不全」の問題に向き合っていただきたいと切に願います。 しかし、成人まで育て上げたわが子のひきこもりや精神障害...
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優等生が一転、20年超のひきこもりに…「親」の視点
みなさんは前回のケースを見てどのように感じられるでしょうか? たしかに、親御さんにはもちろん、担当の医師にも「もう少し違った対応をしてもらえたら、もっと違った結果につなげられたのではないか」とも思われるでしょうか? それとも...