「緊急取調室」で絶賛 真野響子“笑顔で狂気”に宿る存在感

公開日: 更新日:

 どこにでもいそうな普通の人。だが、何かの拍子で内面から“狂気”がどろりとあふれ出す――今そんな役柄を演じさせたら天下一品なのが、女優の真野響子(67)かもしれない。

 真野は、9日放送の連続ドラマ「緊急取調室」(テレビ朝日系、木曜夜9時)の第4話にゲスト出演。料理好きで一人息子を愛する、平凡な専業主婦・山下昌子を演じた。だが、物語が進むにつれて明らかになっていく昌子の常軌を逸した行動……。

 視聴者からは〈真野さんの役、ある意味これ以上ないぐらいにホラー〉〈あの笑顔が夢に出てきそう〉〈すごく存在感がある女優さん!〉など、真野の演技を絶賛する声が多数寄せられている。

「真野さんといえば、やはり『墓友』でしょう」とは、芸能ライターのエリザベス松本氏。

「墓友」とは、2014年春に放送されたフジテレビ系のオムニバスドラマ「世にも奇妙な物語」の中の一作品のこと。

「真野さんはお墓を生前購入した“自称”バツイチ女性を演じました。偶然その隣にお墓を買った女性(渡辺えり)と“墓友”になり、それをきっかけにジリジリと渡辺さんの精神を追い詰めていく演技が、それは怖かった。笑顔、しゃべり方、どれも感じがいいけど、どこか得体の知れない不気味さがある。今回のキントリでの主婦役の怪演に、あのとき感じた怖さを思い出しました。笑顔の裏で闇を小出しにする演技が、素晴らしいですね」(エリザベス松本氏)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」