映画「二宮金次郎」シネコン上映せず車で全国配達するワケ
確かに、たとえシネコンで上映されても、客足が悪ければたった1週間で上映終了となってしまう作品もある。その点、映画を“デリバリー”する方法だと、長く多くの人に観賞してもらうことができるだろう。
「皆さん、二宮金次郎には薪を背負ったイメージしか持ってない。でも大人になった彼は、600以上の荒廃した土地を復興させるという激動の人生を生きていたんです。江戸時代の封建的な枠組みを覆すような、非常に戦略的で有能な人物で、経営コンサルタントであり、革命家でもあったと思います」と、五十嵐監督は金次郎を題材に選んだ理由を語る。
また、脚本を書いた柏田道夫氏は「二宮金次郎の映画というと堅そうなイメージを持つかもしれませんが、偉人伝ではなく、チャンバラ映画みたいな戦いが繰り広げられるワクワクして泣ける時代劇です」と話す。
あの銅像の少年のその後が気になったら……自分の町に作品が届けられる日を待ってみるのもいいかもしれない。詳細は「ストームピクチャーズ」まで。