著者のコラム一覧
大高宏雄映画ジャーナリスト

1954年浜松市生まれ。明治大学文学部仏文科卒業後、(株)文化通信社に入社。同社特別編集委員、映画ジャーナリストとして、現在に至る。1992年からは独立系を中心とした邦画を賞揚する日プロ大賞(日本映画プロフェッショナル大賞)を発足し、主宰する。著書は「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など。

TOHOシネマズ日比谷は「日本最高峰のシネコン」になるか

公開日: 更新日:

 その名にふさわしく、新しいタウン=街が都内・日比谷の一角にできた印象である。29日からグランドオープンした「東京ミッドタウン日比谷」のことだ。シネコンやレストランをはじめとする多様な店の構えが、まるで街の骨格を備えたかのように見え、既存の商業施設とは一線を画す。ビル上階に入るオフィスで働く人々は7000人規模に及ぶという。

 シネコンはスクリーンが大きく、音響も実によく座席も文句なしだ。全国津々浦々、どこも似たり寄ったりのシネコンができているのが今の日本だが、運営主体の東宝は一段とグレードの高いシネコンを目指した。日比谷は同社発祥の地であり、日比谷映画街という日本一の映画館街があった場所だ。東宝には、この地に日本最高峰のシネコンをつくらなくてはならない“使命”がある。

 設備面の進化は、映画館の歴史そのものといえる。今回とくに意識された音響面での質的な向上は、30年以上前に有楽町マリオンに日劇ができたときも最優先された。ただし、今回はさらに進化の度合いが増している。大迫力音響に加え、大スクリーンの多さは、新しいシネコンの大きな優位性となろう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動