ニュースの“必需品”視聴者の投稿映像はなぜ謝礼ゼロなのか
「買い取ったり、謝礼を払うと、テレビ局の映像ということになって、そのまま流すことはできなくなります。事実関係を確認し、映像に加工がないかもチェックしなければなりません。でも、無償の投稿なら、公開の場を提供しただけと逃げられます」(テレビ報道記者)
また、謝礼を払うようにすると、報酬目当てのやらせだけでなく、助けが必要な緊急時でも撮影優先なんてことが起こりかねない。
謝礼が期待できないのに、投稿するのはなぜか。「みんなから『見たよ』と言われて気持ちよかった」(映像採用経験者)からだという。
ちなみに、採用されやすい映像は、テレビ画面に合わせた横長、事件・事故の当事者以外の人が写っていない(ぼかしなどの手間がかからない)、音声が入っているなどだ。
(コラムニスト・海原かみな)