今やワイドショーの命運握る 天気キャスターはなぜ人気?
情報番組やワイドショーの「お天気コーナー」は、気象情報を伝えるだけではない、もうひとつの役割があるという。チャンネルを替えようとする視聴者の手(指)を、思わず止めさせるのだ。
「ワイドショーと情報バラエティーはザッピングが多いのですが、天気が話題のときは、なぜかチャンネル移動が少ない。つまり、視聴者をつかまえておくことができるんです。各番組とも、好感度の高いお天気キャスターを起用しようと、ウの目タカの目で探してます」(キー局ディレクター)
その気象予報士で、目下、2強といわれるのが、天達武史(フジテレビ系「とくダネ!」)と木原実(日本テレビ系「news every.」)。フジ玄関前や日テレ大屋根広場から中継で出演し、スタジオが「あまたつ~」「木原さ~ん、そらジロー」と呼び出すのがお約束になっている。それをきっかけに、それまでの事件ものや芸能スキャンダルの話題から、がらりと雰囲気が変わる演出になっているのだ。
■四天王は年収2000万円?
人気の理由は、いまや大御所の森田正光(TBS系「Nスタ」)もそうなのだが、滑舌が悪く、予報がしばしば外れるところ。外れたことを番組のメインキャスターに突っ込まれると、困ったようにモゴモゴと言い訳して、それも親しみやすいと見どころになっている。