松村邦洋さん お城行脚したいがコロナで手足折られた気分

公開日: 更新日:

 モノマネから歴史・野球のトークまで幅広いネタを持つ芸人、松村邦洋さん(52)。死ぬまでにやりたいことは65歳から全国の城や歴史を巡る旅に出ること。地元の人と触れ合いながら巡った土地の話と重ねて語ってくれた。

  ◇  ◇  ◇

 歴史が好きになったきっかけはドラマですね。「水戸黄門」や「大岡越前」を見ていた子供の頃はいい人と悪い人がはっきりしていたところが好きでした。 

 大河ドラマを見るようになったある日、おじいちゃんに「どっちが悪者で、どっちがいい人?」と聞いたら「いい人も悪い人もないんだ。それぞれの時代で戦って勝ったほうが負けたほうを裁く、それが世の中だ」と教えてくれて、子供心に「なるほど!」と思い、歴史の中での人の動きや流れに興味を持ち始めたんですよ。

■大河ドラマはほぼすべて見ている

 大河はほぼすべて見ました。平将門の加藤剛さんと藤原純友の緒形拳さんがダブル主役の「風と雲と虹と」(1976年)も好きですし、「草燃える」(79年)の流人だった源頼朝(石坂浩二)と、北条政子(岩下志麻)が恋愛をしてその後、鎌倉幕府ができ上がっていく過程の人々の流れや欲望も面白い。僕は現実的な物語の大河が好きで。

 ここ数年では、「真田丸」(2016年)がよくできていて好きです。小が大を倒す真田にはロマンがあって、ワクワクしました。舞の海が武蔵丸に勝つというか、小さい芸能事務所が大きい事務所に勝つというか(笑い)。

 歴史上の人物がいた場所に行ってみたいと思って、40歳から番組で行ったり、自分でもお城や歴史を巡るようになりました。たとえば仕事で広島に行く機会があれば、広島城を見に行く。時代が変わっても、この場所にあの武将がいたんだと思うと、うれしくなる。大坂城に行き、豊臣秀頼の碑を見た時もワクワクしましたね。

 僕の地元の山口はもちろん回りました。「毛利元就」で、元就と戦う陶晴賢がいた若山城はもうないけど、山は残っていて高校時代の先生と一緒に行けた時はうれしかった。萩市の松下村塾(吉田松陰らが指導した塾)や、野山獄(長州藩の士分を収容した上牢)に行った時も楽しかった。

 下関も好きですよ。壇ノ浦で源氏と平家が戦って、最終的に平家が滅びて幕府の世が始まり、同じ下関で高杉晋作が功山寺で挙兵したことで幕府の世が終わる。だから平家を祭る塚がある赤間神宮をお参りしたり、功山寺に足を運んでます。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  4. 4

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  5. 5

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  1. 6

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  2. 7

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  3. 8

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    結局、「見たい人だけが見るメディア」ならいいのか? 「DOWNTOWN+」に「ガキ使」過去映像登場決定で考えるコンプライアンス

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性