グレート義太夫さん NHKホールに4000人集めコミックバンド
たけし軍団の中ではデブキャラとギター演奏でおなじみのグレート義太夫さん。糖尿を患って25年。今も治療しながら、ギター漫談で近年は寄席芸人に。死ぬまでにやりたいことは、コミックバンドを結成し、あのホールでコンサート!?
2015年の暮れから、楽器を使ってネタをやる芸人が多く所属するボーイズ・バラエティー協会に入ったんですよ。漫才協会とかいろいろある演芸の協会で一番力がない団体(笑い)。100人くらいいるのかなぁ。東京ボーイズさんが、リーダーが亡くなられて2人でやられてます。
■透析治療がない日は東洋館に
ボーイズ・バラエティー協会は東洋館で隔月10日間やるんです。僕はギター漫談で、替え歌とか歌ネタを。お客さんの反応がすぐ返ってくるから寄席はいいですね。僕は月、水、金が透析治療なので火、木、土、日に出てます。ハハハ。今のところ糖尿病の状態は安定していて、今日明日どうなるってわけではないですから寄席には出られます。
ビートたけしさんには「50すぎて寄席芸人を目指すのはおまえくらいだろ」と言われました。普通は寄席に出てからテレビに出るのに、逆行している。50代半ばから寄席に行く僕みたいな人はいない。だけど、東洋館はもともとはフランス座だから、たけしさんが修業された寄席でネタやれるのがうれしいんですよ。漫才協会の日は連日満員でボーイズ・バラエティー協会は厳しい入りの日もあるけど、おかげさまで「義太夫が出るから見たい」と言ってくれる人もいます。コミックバンドを組むのが目標です。今は楽器を使って笑いをやる人が少ない時代ですが、音楽と笑いが融合した新しい笑いをやりたいと考えています。ミュージシャンをメンバーにしようかとも考えたけど、本当のミュージシャンだとボケの間とか笑いの呼吸を分かってくれない。「ここのボケの時、なん拍休みですか」と聞いてきて、「譜面に書ける“間”じゃないし!」と(笑い)。