松村邦洋さん お城行脚したいがコロナで手足折られた気分
福島では鶴ケ城(若松城)や飯盛山を巡りました。「白虎隊がここで亡くなったんだ」とか「松平容保がここに居たんだな」と思ったり。
好きな阪神タイガースの安芸のキャンプにプライベートで行くと、ついでに岩崎弥太郎の生家に行ったり、長宗我部に滅ぼされた安芸国虎が居た場所に行ったり。
安芸市の方と親しくしてもらっているので、国虎が井戸に毒を入れた長宗我部の汚い戦法で滅ぼされた話などを詳しく聞かせてもらいました。国虎屋といううどん店がありまして、タイガースのキャンプ地だから、虎に引っかけたのかと思ったら、国虎のことだと(笑い)。
歴史の史料を送ってくださる方もいます。僕の故郷ではないのに、「これで勉強してPRお願いします」とか(笑い)。
■「鶴瓶の家族に乾杯」みたいに人と触れ合いたい
僕は地元の人とよく話をします。大好きな鶴瓶さんがやられてる「鶴瓶の家族に乾杯」みたいに人と触れ合いたいですから。団子屋さんで団子を食べながらお店の方と話したり、歴史に詳しい人にいろいろ聞かせてもらったり。そうやって巡ることが自分の幸せな時間ですから。
なのに、今はコロナ自粛でどこも巡れなくて手足を折られたみたいでつらいですねぇ。
芸能界の仕事を死ぬまで続けられればいいけど、いつまでやれるかわからないし、コロナ自粛の今も「明日から来なくていい」と言われれば、やめなきゃいけない世界。
だから、仮に長く活動できたとしても、65歳くらいで仕事がなくなったら、僕は死ぬまで全国のお城や歴史の場所を、土地の人とわいわい雑談しながら、行脚していきたい。東海道を一人で歩いて回るのもいいですね! 宿場町に泊まって、好きな場所を自由にゆっくり巡る。それは幸せな時間です。そのためには健康じゃなきゃいけないですけど、歩いて巡ることで、健康にもなりますから(笑い)。
(開き手=松野大介)
▽まつむら・くにひろ 1967年8月、山口県出身。88年からモノマネ芸人として活動。「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(ニッポン放送/金曜)、「PAO~N」(KBCラジオ/木曜)他、テレビ・ラジオで活躍。