美川憲一が前代未聞の裁判「貸した金」か「もらった金」か
2000年、美川憲一と京都の不動産会社経営者O氏との間で起きた金銭を巡る裁判。第一報はフジテレビの朝の情報番組だった。O氏が独占インタビューで登場。京都地裁に「美川に対して1億6000万円の返還」を求め提訴したことと、経緯を明かした。
かつては信頼関係にあったはずの美川と元後援会会長。2人の間でなにがあったのか? そしてなによりも驚いたのが個人に貸した金額だった。告発された美川は「お金を借りたことも、受け取ったこともない」と真っ向から反論。
裁判など対立軸にある話は世間の最大の関心事。他のメディアも臨戦態勢に入った。京都郊外のO氏邸には大勢の報道陣が押し寄せた。「裁判ではっきりさせる」と堂々と対応したが、「Oさんもちょっと怪しい」というような空気もメディアの中には流れていた。
その背景にあったのがO氏の風貌と言葉。パンチパーマに少し乱暴な京都弁でまくし立てるようなしゃべり方だった。事件絡みの一般人の取材では、どうしても見た目も判断材料のひとつにしてしまいがち。「人は見た目が一番」か「人は見た目によらぬ」なのか。