美川憲一が前代未聞の裁判「貸した金」か「もらった金」か
■O氏の言っていることにウソはない
きちんと対面で取材しようと、私はテレビや新聞がO氏の取材を終わったのを見計らい、時間をおいて夕方遅く訪ねた。
「出掛けていて帰りは遅くなると思います」と家人の丁重な言葉に手応えみたいなものを感じた。
京都市内からはかなり遠いこともあり、門の前で待った。9時を回ったころに帰って来たO氏に声を掛けた。想定通り「さっきみんなに話したでー」と断ってきた。
新聞と同じ話を聞いても週刊誌は成立しない。「改めて聞きたい」と説得。家に入れてもらい取材はかなった。応接間で対面。雑談も入れながら次第に和み始めたが、話が核心になるとO氏はヒートアップ。そばで聞いていた奥さんが「うちの人の話は京都弁が強く、東京の人にはわかりにくいでしょう」とわかりやすく説明してくれたので助かった。2時間ぐらい取材して市内に戻り、同僚記者と遅い食事をしながらO氏の信憑性を含めた印象を話した。
テレビの会見だけでは「本当だろうか」と疑う側面もあったが、じっくり話を聞くと、「O氏の言っていることにウソはない」が率直な感想。信頼に値する言葉もあった。