著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

火野正平の“人徳” 不倫取材なのに周りから笑みがこぼれる

公開日: 更新日:

 映画ドラマでは脇役でも、こと不倫に関しては堂々の主役を張ったのが火野正平だった。現在71歳になる火野はNHK―BSで自転車に乗って気ままに旅をする番組に出演中。「人のいい気さくなおじさん」で人気を博し、「この人が昔、そんなに不倫していたの」と想像もつかないが、不倫は火野の代名詞だった。

 火野は渡部建のように自分から積極的に女性を口説くタイプではなく、女性から寄ってきたというほうが正しい。

 火野の不倫が最初に大々的に報じられた相手は女優・小鹿みきだった。火野の正妻は大阪で2人の子供と暮らす中、小鹿と港区のマンションで同棲生活を送っていた。

 私は火野と交流の深かった先輩記者の補佐としていつも同行していた。ある日、取材の約束をしていた家の近くの喫茶店に出かけた。先に来ていた火野と小鹿の様子が違う。深刻に話をしている。中に入れる雰囲気ではなく、近くの席で待った。じきに話は終わると思ったのだが、2人の話はエスカレート。次第に声が大きくなり喧嘩になった。

 なんで揉めているかわからなかったが、「なあ、みきわかってくれよ」と震えるような声で訴える火野の目には涙がたまっていた。小鹿の大きな瞳も涙で潤んでいた。喫茶店に他の客がいるのも気にする様子はない。最終的に話は解決。2人に笑顔が戻っていた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  1. 6

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  5. 10

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…