“バラエティーの女王”指原莉乃 YouTube参入「成功の条件」
ITジャーナリストの井上トシユキ氏はこう話す。
「知名度のある芸能人といえども、チャンネル登録者が10万~20万人という例はたくさんあります。成功のひとつの目安としては登録者数が、40万~50万に達するかどうか。このレベルになると、“まだ伸びるかも知れない”という企業からの期待値も高まり、十分な広告収入につながっていきます。指原さんは、開始約2週間でチャンネル登録者数27・6万人(14日現在)ですから、上々のスタートと言えるでしょう」
さすが“バラエティーの女王”の面目躍如といったところだが、さるキー局関係者はこう話す。
「コロナ禍でテレビ局の広告収入は下げ止まらない。番組制作費も削減され、タレントのギャラも下がる一方です。指原といえども、当然、リスクヘッジを考え、今後のサバイバルを見据えた上でのチャンネル開設だと思います」
“機を見るに敏”な指原ならではの参入のタイミングと言えそうだが、今後のチャンネル登録者数の伸びに必要なものは何なのか。
「やはり自分でどこまで企画を出せるかだと思います。ユーチューブで定番の企画はあるので、そういうものも踏襲しつつ、彼女のオリジナリティーを打ち出していけるかどうか。例えば、定番の“モーニングルーティン”や“ただいまルーティン”など、私生活や裏側を見せる企画を彼女がやれば話題になるでしょう。さらに彼女の場合、トーク力に長けているので、彼女がやっているさまざまなプロデュースの背景や、芸能や社会のニュースに対するテレビで言わなかったコメントなどを発信すると独自性が出てくると思います。いずれにせよ、ユーチューブにおいては、自分で発信するのがポイントで、“誰かにやらされている感”が出てしまうのはよくないです」(井上トシユキ氏)
果たして「バラエティーの女王」は「ユーチューブの女王」の“2冠”を達成できるだろうか。