大阪松井市長の教育行政に実名で抗議した小学校校長の気骨
大阪の木川南小学校の久保さんという校長先生が教育行政への提言書を松井市長宛てに実名で送った。
発端は小中学校をオンライン授業にせよとの市長の要請による現場の混乱を訴える目的であったが、そこから全国学力調査や教員評価制度などで「子供は過度な競争にさらされ教師は疲弊している」という、久保氏が従来から考えていた大阪の教育のあり方を問うた提言になっている。
これがもうどこを切っても正論の金太郎飴のような素晴らしい文章なのだ。
オンライン授業については「十分に練られることないまま場当たり的な計画」で進み「学校現場は混乱を極め、何より保護者や児童生徒に大きな負担がかかっている」と言う。
そして「激変する予測困難な社会を生き抜く力をつけなければならないと言うが、そんな社会自体が間違っているのではないのか。過度な競争を強いて、競争に打ち勝った者だけが『がんばった人間』として評価される、そんな理不尽な社会であっていいのか」「『生き抜く』世の中ではなく、『生き合う』世の中でなくてはならない」。