大阪松井市長の教育行政に実名で抗議した小学校校長の気骨
まさにその通り。拍手拍手だ。
どうやら大阪は学力経年調査の平均点を1点でも上げることを全市共通目標にしているらしい。それがいかにむなしいことかと久保校長は言う。
「子どもたちと一緒に学んだり、遊んだりする時間を楽しみたい。子どもたちに直接かかわる仕事がしたい」「1点・2点を追い求めるのではなく、子どもたちの5年先、10年先を見据えて、今という時間を共に過ごしたい」
涙が出るねえ。久保校長はいつも校長室になぞなぞを張り出し、それを楽しみに子供たちがみな校長室に来るという。
さて、それに対する松井市長の反応。「市教委のルールに従えないなら、組織を出るべきだと思う」「社会の現場がわかってない。今の時代子供たちは競争する社会の中で生き抜いていかなければならない」と、嘯いた。いかにも維新的な新自由主義的な言い方だ。
■同じ地区の校長会は「ノーコメント」
そしてこの一件に対しマスコミが、同じ淀川区の校長会に意見を求めた。いずれも答えは「ノーコメント」であった。なんだこの姿。果たして、子供たちの範となるのはどちらの姿勢か、上からの命令に勇気を持って実名で抗議する姿か。いい子になってだんまりを決め込む姿か。どちらが子供たちにとって良い校長だろうか。