眞子さまで再び注目 皇族の自由恋愛が始まったのはいつ?

公開日: 更新日:

 華族のための学校である学習院が創立されると、続いて華族女学校(のちの学習院女子部)が開校したが、この学校は皇太子の妃を選ぶ花嫁学校を兼ねていた。当然、学校側には生徒の家柄をはじめ、学力、性格、健康状態といったあらゆる個人情報が集まるはずで、そこから最も優れた女子を妃に選ぼうとしたのだろう。なぜなら一世代でも相手を間違ったら、その影響は末代まで及ぶからだ。

 たとえば、昭和天皇の妃に内定していた良子女王の家系に色覚異常の人物がいるとして、元老の山県有朋らが婚約に大反対した。「宮中某重大事件」として騒がれたが、婚約内定に変更がないことが発表されると、山県らは失脚している。

 皇族の結婚は、時には政治問題になりかねず、それゆえに十分な身辺調査をしたうえで選ばれた。というよりも、戦前の結婚は、個人より家と家が結ばれることだから、そこに恋愛が入る余地はなかったのである。当時の上流階級にとって、恋愛結婚は犬畜生のすることらしいから当然だろう。

 皇族の結婚が「恋愛」と結びつけて語られるようになったのは戦後のことだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?