ネタにダメ出しするも…麒麟はアドバイスを聞く耳の持ち主
私の話が長くなりました。麒麟とは個人的にそれほど深い関わりはありませんが、ネタを見てアドバイスをすると、2人ともしっかり言うことを聞いてくれました。
私が言った通りに改めるということではなく「アドバイスに耳を傾ける」。参考になると思えば10個のアドバイスの1つでも2つでも躊躇なく取り入れるし、思わなければ意見としては聞くけれどすべて捨てる、聞き流す。売れていく芸人さんに共通していることは、この「聞く耳」を持っていること。麒麟はしっかり聞く耳を持っていました。
田村君は「baseよしもと」(06年9月の単独ライブで卒業)の出番がない時でも大学ノートにびっしりと原稿を書いている。麒麟のネタは川島君が作っているので「なに書いてんの?」と尋ねると「本出すことになって大変なんです」「難しい言葉使わんと普段通りにな」「大丈夫です、使えませんから」と大笑い。この時書いていたのが大ベストセラー「ホームレス中学生」。印税が少しずつ入るようになってからは、劇場で使う小道具を数十万円分、何度も寄付してくれていました。