“マネーの虎”女傑・吉川幸枝さんの商才は健在…膣内環境を向上させる専用ジェルを開発
そして飲食店を皮切りに経営者の道を歩み、20代半ばに不動産業で大成功。63年には日本で最初の4階建てマンションを建てた。
「ずっと食べ物と家に苦労しましたから、母に豪邸をプレゼントしようと思ったんです。すると母が『何世帯か入居できる賃貸にしてはどうか。私は隅っこの部屋でいい』と。それで高級家具やハウスキーパーをセットにして富裕層をターゲットにしたところ大当たりし、弾みがつきました」
その後、土地取引をめぐる法律が変わったため約28億円の負債を抱え、倒産寸前に。だが、持ち前の明るく前向きな性格でどん底を乗り切るや、高度成長の波に乗って事業を拡大。ピーク時は高級ブティックや飲食店など約50店舗を切り盛りし、年商約100億円を誇った。
「『¥マネーの虎』のオファーがあったのは2001年の夏でした。全くの新企画で視聴率が取れるかわからなかったため、『ギャラなし、交通費・宿泊代は全部自腹』。でも、面白そうだったのでお引き受けしました」
“虎”に選ばれたのは、川原ひろし(なんでんかんでん社長)、高橋がなり(元ソフト・オン・デマンド社長)ら個性派揃い。その中でも吉川さんは際立っていた。