<91>横尾忠則さん、デビッド・ボウイの顔のTシャツで現れたんだ
男の顔を撮るときは、背景を無地で撮ろうと決めてるんだけど、いくつか例外もあるんだよ(1997年より雑誌『ダ・ヴィンチ』で「アラーキーの裸ノ顔」を連載。各界で活躍する男性のポートレートを撮影)。
横尾忠則さんもそうでね、横尾さんのアトリエに行って撮ったんだよ。描いている途中の絵や作品とかいっぱいいろんなものがあってね、顔を描いた作品もあるんだ。そしたら、そこに横尾さんがデビッド・ボウイの顔のTシャツを着て現れたんだよ。シャツが顔なんだよね。だからさ、横尾さんが描いた作品の顔も入れて、顔だらけにしちゃったんだよ。
横尾さん、去年も大きな展覧会やってたよね(2021年、大規模な個展「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?」を愛知県美術館、東京都現代美術館、大分県立美術館で開催)。