著者のコラム一覧
芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源、ディーン・フジオカから羽生結弦、浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

吉岡里帆“どんぎつね卒業”は女優人生の追い風に 「脱あざとい」で女性支持を獲得

公開日: 更新日:

「日清食品」の人気CM「どん兵衛」から“どんぎつね”吉岡里帆(29)が突然姿を消したことで、ファンが騒然としている。SNSには〈仕事で疲れた僕の心を唯一癒やしてくれる存在でした。元気な姿で戻ってきて下さい〉とか、〈心の中にポッカリと空洞ができた感覚です。仕事をする意欲もなくなりました。何とかして下さい、日清食品さん〉など、心を痛めた独身男性たちの悲痛な声があふれている。

 中には、本気か冗談なのか「どん兵衛不買運動」を口にする熱心なファンもいるという。吉岡のCMが世の男性たちに、いかに大きな影響を及ぼしてきたかがわかる。

「どんぎつねさんがいなくなってしまうかもしれない……」とファンの間で不安の声が駆け巡ったのは今年2月半ば。CMの「さよなら、どんぎつね」編が流れた前後だった。

 このCMは星野源(41)と“どんぎつね”がこたつを挟んで見つめ合うシーンから始まるものだが、突如として部屋の壁が雪原に変わり、“どんぎつね”が着ていた着物が抜け殻のように残っているだけという演出だった。

 どん兵衛公式サイトには〈これって本当のさよならじゃないですよね?〉〈いつまでも待っています〉といったファンの熱いメッセージが寄せられ、CMの動画再生回数は実に50万回を超えた。

 しかし、そんな思いもむなしく、このCMから3カ月後、“どんぎつね”は森の奥深くから二度と帰らなくなった。

■ガッキーの嫉妬説も浮上

 このCM終了について、昨年5月に星野と電撃結婚した新垣結衣(34)が、星野と吉岡の絡みを快く思っておらず、半ば強引にCMを終了させたなどと一部メディアが報じた。

 さすがにガッキーの嫉妬でCMが終了したとはとても思えないし、あり得ない。日清食品は「5年間の契約満了」とわざわざ事務的なコメントも出したわけで、ただ契約が終了したという単純な理由だ。それなのにメディアを巻き込む騒動になったのは、それだけ“どんぎつね”がファンに慕われたかの証左だ。

 吉岡は来年1月で30歳になる。女優デビューからちょうど10年目を迎える吉岡の周辺からは、最近微妙な“大人の事情”も漏れてくる。

「脱あざとさ」で女性支持を獲得

「どんぎつねやUR都市機構のCM波及効果を見てもわかるように、吉岡はCMタレントとしてはトップクラスです。彼女をキャスティングすると、その商品の売り上げは加速しますし、企業イメージもアップする実績もあります。ただ、本人は、来年1月で30歳という区切りを前に、本業である女優としての立ち位置に戸惑っているといわれています。CM起用数が多いのに、女優としての代表作がないためです。どんぎつね卒業後は、女優としてのステップアップが彼女の新たなる目標になるのではないでしょうか」(芸能プロダクション関係者)

 実際、2018年1月期に吉岡が民放ドラマで初主演した「きみが心に棲みついた」(TBS系)の世帯平均視聴率は7%強。同年7月期の「健康で文化的な最低限度の生活」(フジテレビ系)は5%台後半で終わった。「CM好感度は高いが、数字を持っていない女優」という評判も彼女には付きまとう。

「吉岡が本気で女優として大成したいと思っているのなら、どんぎつね降板は追い風になるかもしれませんね。視聴率というのは若い女性層を中心に動きます。“あざとさ”を前面に出し、男性には好かれても、女性に嫌われる要因になっていたキャラクターを降りることは、彼女にとってはプラスに働くかもしれません。これから“お仕事ドラマ”など、女性に共感を呼ぶキャラに巡り合うことができれば、女優としての需要が一気に増えることも十分に考えられます」(テレビ関係者)

 “女優・吉岡里帆”は大きな転換期を迎えようとしている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続