長澤まさみ「エルピス」いよいよスタート “カンテレ死に枠”月10の逆襲が始まるのか?
「TBS日曜劇場やフジ月9がいずれも2ケタに届かない現状で、世帯視聴率を語るのは時代遅れですし、僕自身も含めて『エルピス』を楽しみにしているドラマファンは多いですが、世帯視聴率に直結する層に必ずしも刺さるわけではない」
そう語るテレビコラムニストの亀井徳明氏は、「ただ、最終的に世帯視聴率が月9を上回る可能性も十分あります」とこう続ける。
「現在の月9『PICU 小児集中治療室』は数字的に実績ある“医療+ヒューマンドラマ”で初回2ケタを確保したものの、17日の第2話で7%台に。医療の現実を見せつつ主人公の成長を描くいいドラマなんですが、初回に子供が2人亡くなるという展開が、リアルタイムで視聴する層には重すぎたのかも」
全話平均2ケタは厳しいかもしれない感じだ。
「一方『エルピス』は、自分のつくりたいドラマを追い求めてTBSからカンテレに移籍した佐野さんが、TBS在籍時代から温めていた企画。原作のないサスペンスですから、録画や配信で見た視聴者がリアルタイムでも見たくなるような展開になったら……」(亀井徳明氏)
フジ木10の「silent」も世帯視聴率6%台ながら、見逃し配信の再生回数ではナンバーワン、SNS上でも評判を呼んで、世帯視聴率も上昇気流だ。良作を生みつつも、近年は視聴率だけで“死に枠”とまでいわれた木10、そして月10のカンテレ枠の逆襲が始まりそうだ。