M-1ファイナリスト9組中5組が初進出 “ネオ・シュール系漫才”大躍進で風雲急!
漫才日本一を決める「M-1グランプリ2022」の準決勝が30日、都内で行われ、9組のファイナリストが決定した。
決勝進出するのは、ダイヤモンド、男性ブランコ、カベポスター、ロングコートダディ、さや香、真空ジェシカ、キュウ、ウエストランド、ヨネダ2000の9組。うち5組が決勝戦初進出というフレッシュな顔ぶれだ。
エントリー数は過去17大会の中で、史上最多となる7261組。8月に東京と大阪で開催される1回戦から始まり、2回戦、3回戦、準々決勝、そして準決勝を勝ち抜いた9組と敗者復活1組の合計10組が、決勝戦(12月18日=ABCテレビ・テレビ朝日系列で生放送)で王者の座をかけて激突する。
今回の準決勝では、昨年の優勝候補のオズワルドや、決勝戦進出経験2回のミキ、今年のキングオブコント王者のビスケットブラザーズが敗退するという波乱の展開に。お笑い評論家のラリー遠田氏はこう話す。
「今回の準決勝も非常にレベルが高く、誰が決勝に進出しても全くおかしくない感じでした。しかしM-1は“その時、その回の漫才”の評価がすべてなので、どれだけ実力のあるコンビでも容赦なく落とされ、その瞬間に、最も勢いのあるコンビが勝ち抜くんです」
「GYAO!」で生配信も行われた決勝進出者発表会見では、司会を務めたかまいたちも、「今年は新しいメンバーもいたり」「どんどんM-1が進化していってる」とコメント。ラリー氏がこう続ける。
「確かに“しゃべくり漫才”というより、男性ブランコやロングコートダディら、どちらかといえば、普段はコントのイメージが強いコンビに勢いがあったように感じましたね。同時に今回は、普段の“西高東低”の傾向に反して、真空ジェシカやキュウ、ダイヤモンド、ヨネダ2000ら、関西弁を使わないコンビの健闘も目立っていると思います」