昔から、高齢者の生活満足度や自立は、自家用車を持つことや自動車を運転することに比例するといわれてきました。逆にいえば、それを中止することは高齢者の生きがいを奪うことにもなるのです。
割引やサービスも良いことですが、自動車免許を返上した高齢者に対して重要なことは、高齢者が自動車運転に代わる満足感や自立意識を持つことのできる何かを見つけてあげることではないでしょうか。
“おじいちゃんがクルマの運転をやめてくれて安心した”というだけで済む問題ではありません。周りの人はそこから派生する「高齢者の健康リスク」について考えなければなりません。これは社会全体で考える問題だと思います。