「在宅看取り」と「在宅介護」は似た言葉にあらず…決定的な違いを理解すべき
2017年に行った厚労省の調査によると、8割が「自宅」で最期を迎えたいと回答。病院や高齢者施設との回答は少数派で、多くの人が住み慣れた場所で自分らしく最期を迎えたいと考えていることが分かります。
家族がいる人にとっては、最期を迎える前に避けて通れないのが看取りと介護です。この2つの言葉の前に在宅をつけると、在宅看取りと在宅介護ですが、十分理解している人が少ないので、これについて紹介しましょう。
末期がんなどで手の施しようがなくなった患者さんには、1年や半年といった余命が宣告されることがあります。そんな人が自宅での最期を希望したとき、家族が自宅で介護しながら看取ることが在宅看取りです。
在宅看取りは、介護期間が限定され、最期まで意識があって会話ができることが多く、患者も家族も思い出をつくることができるのが一番のメリット。そのため患者も家族も満足した状態で最期を迎えられるケースがほとんどです。
コロナ禍以降、病院で最期を迎えようとすると、面会が制限されて家族は死に目にあえないことも珍しくありません。それだけに在宅看取りによる最期は、私も幸せな死に方だと思います。
■在宅介護は最後まで看病すること
一方、在宅介護は、何らかの病気で寝たきりになった人や認知症の人などを最期まで看病することで、始めるときには期限が分かりません。どんな状態で、いつまで続けなければいけないのか分からないのは、出口の見えないトンネルに差し掛かった状態に近い。
「愛しているパートナーだから、希望通りに自宅で最期まで」と心優しく在宅介護をスタートしても、長引くにつれて疲弊します。たとえば認知症が進めば、オムツの交換などで蹴飛ばされることもあるでしょう。
在宅看取りと在宅介護は、その内実が決定的に違うことを理解いただけたと思います。2つの言葉をみて、「似た言葉」「延長線上のこと」などと誤解していた方は、いますぐ理解を改めてほしいと思います。
この2つの言葉の意味の違いをきちんと理解した上で、在宅看取りが迫られた状況で自宅で家族の世話をするなら問題ないでしょう。しかし、義理や感情論で先の見えない在宅介護に突入するのは、つらくなることが避けて通れなくなると思います。
誤解を生んだ背景には、政府が2つの言葉をひとくくりにして在宅介護を進めようとする現状がありますが、次回はその点に触れながら解決策を紹介しましょう。
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